日本の農業を取り巻く現状について

農業に広がるブルーオーシャン
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日本では、農業就業人口は年々減っており、2018年に175万人を割り込み、18年前の2000年(約389万人の半分以下になってしまいました。

高齢化も進んでおり、農業就業人口の平均年齢は、2000年以降60歳を超えていて、2018年には66.8歳にまで上がりました。

これは全ての産業の平均年齢の42.3歳を大きく上回っており、いかに歪な「産業」であるかが顕著に現れています。

私はこうした就農人口や高齢化に対して、課題と見るのは政府やマスコミ記事を鵜呑みにしてしまっている人たちだけだと思っていて、農業先進国などと言われる国では全人口に対する就農人口の割合は日本よりも少ないです。

農業者の一人として感じるのは、要はビジネスである以上はパイの食い合いである側面もあるので減るほど取り分も増えるよねというフレームワークと、本当の課題は年金世代が採算度外視で市場に品質の低い商品を垂れ流す現状だと思っているし、兼業農家の存在も我々にとっては農地開発の面において障害になっているのが現状です。

高齢化の原因にしても、若い人が都会に出て帰ってこないなんてものは、年金+αや兼業で成り立つビジネスとしてのスキームを作ってしまった事業としての魅力不足に他ならないし、事業継承者がいないことで耕作放棄地が広がっています。

この耕作放棄地にしたって課題の本質がずれているように思う。

基本的には「誰も耕作したくない不便な土地」が耕作放棄地になるのであって、そんな場所をあてがわれた新規就農者にとっては地獄です。

周りの農家は昔の人が苦労して開墾した農地を守りたい一心で就農者に苦労を背負わせるという負のスパイラルが本当の課題であって、自然に返してあげるのが妥当であると考えています。

もう一つの課題「食料自給率」

日本の農業のもう一つの課題は食料自給率の低下と云われていますが本当でしょうか?

食料自給率とは、わたしたちが毎日食べている食べ物をどれくらい自分の国で作っているかを示す割合のことですが、カロリーベースと生産額ベースの2つの指標がありますが、このうちカロリーベースの自給率が37%(2018年)となっております。

比較するアメリカでは130%、フランスは127%、ドイツは95%(これらは2013年データ)でありますが日本は先進国の中で最低の水準となっています。

食料自給率が低いということは、食糧を輸入に頼っているということです。

こうした議論になると「日本は安保がどうたら」となりますが、地球規模の環境変化が進む中で、他の国が輸出できない状況になったらどうでしょうか。

そもそも、こうした環境変化の要因の一つが不必要なフードマイレージです。

課題の本質は減り続ける日本の胃袋と年々増え続ける食品廃棄ロス、これらの問題にも取り組みながら国内だけでフードサプライチェーンを再構築しなければ解決の糸口は見えてこないでしょう。