ブルーベリー栽培の休眠枝挿し法の手順とポイント

必ず成功するブルーベリー栽培の秘密
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前回は「ブルーベリーの畑作りと圃場更新」と題して、ブルーベリー栽培の作りこなし技術や実際の経営における楽しみ方などをお伝えしていく中で、苗木の作り方では「休眠枝挿し法」が一般的で、その穂木の準備や調整方法について共有させていただきました。

今回は、ブルーベリー栽培のために充実した1年生枝を用いる休眠枝挿し法の手順とポイントを図解で説明していきたいと思います。

挿し穂には先端の充実した1年生枝を用いると発根率が高くなり、可能であれば挿し穂採集用の母体を育てて、毎年株元まで切り返しをして多発する新梢を挿し穂に用いるのがオススメです。

その際の注意点としては、休眠枝に1つでも花芽があると発根が劣るので、花芽の着いた穂木は使わないようにしましょう

挿し穂は割り箸より少し細い程度がベターで、これが太すぎると発根に劣りますし、細すぎても枝に貯蔵された養分が少なくて発根後の生育が劣ります。

挿し穂は12~15cmの長さとして、花芽の着いた先端部は用いず、ここを短く切りすぎてしまうと、やはり貯蔵養分が不足して発根後の生育が劣ってくるので注意しましょう。この記事の目次

休眠枝挿しの手順とポイント 

ブルーベリーの発根促進には切り直し

穂木の調整は剪定バサミでもいいんですが、経済営農をするのならバンドソウやベンチソウ(電動ノコ)などがオススメです。

穂木の上下には葉跡という部位があって、こちらには根の根源基が形成されやすい分裂組織の柔細胞があるので、挿し穂の基部はこの芽の下部で切り直しするようにしますが、この処理って発根に劣る品種ではマストの作業となってくるので注意しましょう!

また、穂木を切断したら鋭い切り出しナイフで基部から1~2cmほど、芽を残しながら薄く斜めに切り返します。

穂木を切断したときにつぶれた皮や形成層の組織を取り除いて根源基がつくられるカルス(癒傷組織)の形成を促すことができ、特に選定で切り取った2~4年生枝を挿し木に用いる場合には、基部を切り返してカルス形成を促すことが特に重要なポイントです。

カルス形成と発根の様子

挿し穂の採取後には乾燥に注意!

採取後に穂木を貯蔵する場合は、厚めのビニールやポリなどの袋に密封して貯蔵しますが、貯蔵適温は1~4℃となる中、貯蔵期間が長い場合は可能な限りマイナス1℃に近い低温に置くようにします。

ただし、マイナス1~2℃以下で数ヶ月間貯蔵を続けるとブルーベリーの芽が凍害を受ける可能性があります。

挿し穂をポリ系の袋で貯蔵する場合には、余計に袋に水や湿らせた新聞などを入れずに、穂木から出る水分だけで内部を適度に湿度を保つようすることがポイントです。

この記事のまとめ

ブルーベリー栽培のために充実した1年生枝を用いる休眠枝挿しの手順とポイントを図解で説明させていただきましたがいかがだったでしょうか。

以下にポイントをまとめます。

  • 花芽の着いていない穂木を使うこと
  • カルスの形成と発根促進には切り直し
  • 採取後の挿し穂の感想には注意

次回は、ピートモスと鹿沼土の混合用土について図解を交えて説明させていただきたいと思います。