ブルーベリー経営のアグリハック

必ず成功するブルーベリー栽培の秘密
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前回は「有機物マルチの積み方と資材の検討」と題して、有機物マルチの積み方についてさらに深掘りした情報をお伝えさせていただきました。

今回は、どの作物にもいえることですがブルーベリーの経営規模は、摘み取り労力の確保によって決まってくるので、この収穫や労力についての考え方を共有していきたいと思います。

ブルーベリーの成熟には時間がかかる

ブルーベリーの特性の一つに成熟期が長い事が挙げられますが、ブルーベリーの花は無限花序と呼ばれ、短日条件が続くと、生育停止した新梢の先端の芽から基部に向かって徐々に花芽が分化します。

この花芽分化の期間は長期にわたるので、開花期や収穫期も長くなります。

熟練が必要なブルーベリーの収穫作業

ブルーベリーは定植してから7~8年で成木になり、条件さえ整えば1株から4~5kgほどの実が収穫でき、種類別に見るとアメリカではノーザン・ハイブッシュで平均収量は株あたり2.5~4kg、国内では3~4kgといわれています。

樹勢の強いラビットアイなら6~7kgの平均収量を得ることも可能ですし、株が小ぶりなサザン・ハイブッシュはノーザン・ハイブッシュと同程度の収量ですが、多くの新品種が導入されてから年数も浅いのでデータが不揃いなため明確な傾向は掴めていません。 

ブルーベリーの収穫は、親指と人差し指で摘みながら回しとり手のひらに落とし、収穫かごに入れるのが一般的ですが、慣れると両手で2倍の速さで収穫できます。

果実は全体が青色になった後も数日間は肥大と成熟が続き、成熟に伴って酸が減り始めて糖度が高まっていきます。

果実全体が青色になって5~7日後になって最高の食味となりますので、市場出荷の場合ですと収穫後すぐに出荷作業に入ることになります。

収穫体験のサービスをするような圃場では、この樹上完熟果を味わっていただく事が最高ですが鳥との戦いは大変でしょう笑

ブルーベリーの収穫は手間がかかるだけではなく、熟度の判断にも熟練を要するために、アメリカなどではメキシコ人などの季節労働者が歩合制で懸命に収穫していますが、それでも1日で30kgほどが限度でしょう。

収穫能率を高めると未熟果が混入する可能性が高まるため、管理を徹底する日本では収穫能率はさらに低く、1日平均で20~25kg程度が限界でしょう。

また、収穫時期に梅雨が重なってしまうので、品種間に差はあれど降雨や過熟による裂果や軟化が問題となりやすく、ショウジョウバエによる甚大な被害を被る事があります。

また対策に遅れてさらにショウジョウバエの被害を拡大させて収穫量の激減という事態を招かないためにも、他に栽培している作物があれば労力の競合や収穫期の労働力集中が起こらないように生産工程管理をしっかりした上で取り組み事が重要なポイントとなります。

ブルーベリー収穫のアグリハック

私の農業生産法人では地域貢献の意味も含めて収穫は全てシルバー人材センターを通じてお願いしていますが、そもそも農家だった人も多く在籍しているので社員よりも早いんじゃないかって人もいたります笑

生食用の果実は収穫時に出荷用のパック(200g規格)に直接詰めていくようにしており、地域の婦人部の皆様にお願いして未熟果や打撲果の混入検査をしており、最後に金属検査の機械に通して社員がコンタミュのない確認をした証明書を発行して全国の量販店へ出荷しています。

この収穫から出荷に関わる作業するスタッフには手洗いの励行など衛生管理も徹底して商品の安全性向上と維持に努めています。

今回は1人あたりの具体的な収穫量の目安などを伝えさせていただきましたが、次回はその収穫量から圃場面積あたり、どれくらいのスタッフが必要なのか検討していきたいと思います。