第2話 今年こそチャレンジして欲しい露地ナス栽培4つの理由

10倍儲かるナスの栽培アグリハック
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 前回は「第1話 【アグリハック】 ナスは黒いダイアモンド」で「栽培の見える化」と「農業の5W1H」そして「作物の安心・安全とは」では【アグリハック】のポリシーをご紹介させていただきました。

今回は個人的には新規就農者へ、是非おススメしたい品目である「露地栽培のナス」についてご紹介させていただきたいと思います。

もしも、本ブログを読まれている場所がナスの産地で、農協出荷をされている場合なら、営農指導などがあるので栽培面では有利ですし、本書から得たヒントを基礎に、ご自身の栽培技術を向上させて表彰狙いましょう♡

露地ナスのすゝめ

ナスは取り組み方一つで利益は大きく変わるので果菜類の中でも優等生です。

次ページに挙げられる4つの理由を是非お読みいただければと思います。

その1  まず、めっちゃ多収

わたしの畑での実績では1株から平均で通算約18kg以上を収穫していました。

初めてナス栽培をする場合には、1人当たり15a程度の管理面積が適当でしょう。

ナスが定植できる株数は15aで930株前後なはずです。

つまり16トン以上収穫できるわけで1kg当たりの平均単価を450円と設定した場合は 7,200,000円の売上になるのです。

ちなみに私は体力バカなので30aの面積やってましたが流石にキツかったです笑

先ほどの平均出荷単価は市場出荷のものを例としてあげましたが、私は直売所や量販店との直取引で1kg当たり800円前後で推移していました。

私のブログでも説明しています(私が1g1円以上の作物しか栽培しない理由)が原則として1kg当たり1,000円以上のものしか栽培しない事にしていましたが、低コストかつ価格と出荷量の安定、そして需要が硬いので粗利率が非常に良かったので優等生の栽培品目でした。

その2 結構長いぞ、収穫期間

わたしの畑では6月の下旬から11月の初旬まで収穫が続いていました。

収穫しながら切り戻しをしてやる」ことで極端な労働ピークも発生しません。

ナスの産地では8月のお盆時期に成り疲れしたナスの樹を一気に切り戻しをしちゃう指導があるのですが、お盆に休めるので悪くありません笑

一気に切り戻しをする欠点は、樹勢が旺盛なナスでは「すれ果」が増えたり、収穫のスピードが遅くなっていく事で秀品率が下がります。

収穫しながら切り戻すなんて面倒だと思われがちですが、病害虫の予防にも成りますし、成り疲れも起こりません。

その3 低い初期投資が魅力

 市場のニーズに合わせて水分をしぼって糖度を上げて、収量とトレードオフで単価を上げるビニールハウスが必要な生食用のトマトと比べると初期費用は少ないです笑

私は加工用トマトについてはナスと同じ初期投資の低さが理由で、かなりの面積を割いて栽培して産地化にも成功させていました。

調子に乗ってHACCP対応の食品加工場も作ってトマトソースを開発しました。この開発手法についてブログ「コト起こし未来塾」のカテゴリー「事業戦略のプロが設計した 事業計画の立て方で学ぶ、 シナリオの策定方法」でも紹介していますので宣伝しておきます笑 

 初年度は支柱と苗代を合わせると15aで100万円くらい見込む必要がありますが、鉄の支柱などは、長期間利用していくので耐用年数を考えると1年あたりでは十数万円の必要経費に収まります。

その4 堅調な価格推移が予想できる

 その3でも紹介しましたが、市場の動きに目を向けてみますと供給量の落ち込みと比べて消費の落ち込みの幅が少なく、年により供給不足が起こりやすい状況が続いています。 


 消費量は夏場の7~9月期に国民一人当り200~300gで10年前より50g以上減っているのですが、直近3年とその前の3年を比較するとほぼ横ばいになっています。

価格は需給バランスで決まるので、今後も堅調に推移していくと予想されます。

ナス栽培は一般的に経験や知識が必要とされており、他の葉茎菜類などより高い技術が要求されるのでナスの栽培者を急増させることは難しいのではないでしょうか。

だからこそ、市場から出荷を求められても急にライバル産地が現れることは考えにくいですし、今後も堅調な価格の推移が予想されています。

今年こそチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

今後、ナスのアグリハックを収穫の終わりまで連載を続けさせていただきたいと思います。


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