第3話 【アグリハック】 露地栽培におけるナスの1年間

10倍儲かるナスの栽培アグリハック
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 前回は「第2話 今年こそチャレンジして欲しい露地ナス栽培4つの理由」で「露地ナスのすゝめ」と題して4つのナスの栽培について魅力を語りました。

今回は、その魅力溢れる露地ナスの1年について説明させていただきます。

1年と言いましたが東南アジアなんかでは多年草なので巨木に育てる事も出来るんですよね~。

 ところで、ひとつひとつの作物の栽培について細部まで分解して作業を最適化したうえで、再構築したものを【アグリハック】と呼んでいます。

だからといって自然の中で栽培をしていくうえで、季節の流れを無視することは不可能です。

ナスづくりは毎年のことながら、季節の移り変わりや生育の進み具合によって一喜一憂するものです。

冬の土づくりに始まって、苗づくりや仮支柱作りなどの準備期間も大切です。

またナスの定植直後は、露地栽培だとまだまだ低温な日が続くので、ナスの生育が遅く不安になります。

最初の花が咲いて、結実して果実が肥大を始めると少し落ち着いてきます。

それでもまだまだ気を抜くことは出来ません。

5月や6月には雹や強風の被害を受けることがあります。

この辺を乗り越えられるかどうかがナス作りが難しいとされる難易度の違いなのかもしれません。

たとえ少しくらいの被害にあったとしても、くじけることはありません。

ここまできていたら大抵は立ち直ることができます。

枝が本格的に伸びてくるとナスの枝を誘引することができるので少し安心できます。

そして7月に近づき、気温が上がってくると果実の伸長が速くなって濃紫紺に輝くナスが畝に沿ってずらっと実り始めると、その美しさに感動します。

私の栽培パターンでは夏秋ナス栽培は露地でつくります。

そうすると当然、天候の影響を直接受けます。

ナスの生理にあわせている部分もありますが、炎天下の作業は危険です。

ナスの収穫最盛期には、まだナス果実の温度が上がらない日の出とともに収穫を始めます。

そして、涼しいうちにナスを収穫し終えて、選果や調整をして出荷した後に少し涼しくなった夕方から管理作業を行うような生活になります。 

慣れないうちは体調を整えるのが大変だと思いますが、夕方からの管理作業は水を流す程度の軽作業ですので構える必要はありません。

夏秋ナスの栽培は市場出荷をしない、わたしのような農家にとっては単価のよい作物であり、一人当たりの無理のない管理面積でも700万円以上の売上をあげられるのです。

後ほど粗利なんかも本書で紹介していきますが、半分近くは手残りするので5ヶ月弱で稼げる金額としては悪くないでしょう?

体力的には管理面積にもよりますが、夏の高温下の収穫や整枝・摘葉作業は肉体的にきついものの、すぐに慣れると思います。

ですが、熱中症なんかも怖いのでくれぐれも水分と塩分の摂取にはお気をつけください。

また、管理作業で手を抜いたりしますと収量や品質にハッキリと差が現れるので面白いです。

このアグリハックでは弱めに切り戻ししながら収穫していきますが、それでも秋の気配とともに生育が緩慢になって収穫量も減ってきます。

ここでホッとしたいところですが「鉄は熱いうちに叩け」という言葉があります。

反省点をあげて来年に向けて改善できるよう対応策を練るという大切な時期になります。

どんな仕事でも同じですが有名なPDCAを回すことが大切です。

ここをしっかりしているかどうかで来年の収穫量に影響を与えることは間違いありません。


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