前回は「第19話 ナスのアグリハック 管理のポイント」でオススメの管理手法や灌水のポイントについて紹介させていただきました。
今回は、この連載も早いもので20回目を迎えることができましたので、これまでの栽培方法を簡単な「まとめ」とさせていただきます。
夏秋ナス栽培まとめ
「苗八作」とも云いますので、なるべく購入苗を用意して成長具合が揃ったものを定植しましょう。
苗は一番花が咲いてから定植します。
定植後の、この時期にはソルゴーも育ってないですし、割と強風の日が多いのでトンネルなどで保護してやりましょう。
一カ月も経つと「一番果」が収穫できるようになりますが、これは可販果としては適当ではないので基本捨てる訳ですが、私はこれらを集めてピクルスとして販売しました。
マーケティングの側面から見ると、キリン一番搾りのように「一番」は特別です。
そんな一番果を捨てることなく、「これからウチのナスの出荷が始まりますよ~」というティザー広告にもなるので仕掛けは重要です。
その後は、樹が疲れないように早めに収穫してやり、収穫するときは実のなっている枝の手前から切り戻すと、わき芽から花が咲きます。
このようにナスをちぎるたびに切り戻していくと、どの枝にも日がよく当たるし、秋ナスのためにあらためて切り戻すような大ごとをしなくても済みます。
このやり方でも十月半ばまではとれます。
わたしの畑では黒マルチの下にかん水チューブを2本入れていまして2週間に1回くらいの割合で液肥を流しています。
この液肥の流し方は「第11話 ナス栽培に日射制御型こけら落とし自動灌水装置」をご参照いただき、自動化させると省力化に繋がりますよ。
また尿素の500倍を混用すると、秋まで色もよく、実も良くなります。