第21話 株元のトンネル保温でナス増収

10倍儲かるナスの栽培アグリハック
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前回は「第20話 ナスは収穫のたびに切り戻しするのがコツ」と題して夏秋ナス栽培のまとめを共有させていただきました。

今回は前回にも話題に取り上げたように、栽培の中で「苗八作」と云われているくらい苗がものをいいます。

技術が確立するまでは購入苗で営農し、片側でタネから育てて台木つけるなどの経験を積んでおくのもいいと思います。

ここで一番難しいのは「生育を揃える」ということです。

それでは本題に戻り、ナスの出荷を早めてやるために取り組むべき栽培方法についてご紹介させていただきます。

最近は暖房用燃料の価格が高騰し、仲間の農家からは暖房コストを大幅に削減できる栽培管理技術の開発を頼まれたりしています。

この辺りは再生可能エネルギー活用検討委員会で活動中に色々と情報を蓄積しているので手法はたくさんありますが、農業用に絞るのであれば木質ペレットや太陽光パネルなどが挙げられますが夏秋ナスの栽培については、これらイニシャルを使うことなく栽培できる方法があるので共有させていただきます。

露地栽培で実施するナスの株元加温方法

ナスの促成栽培ではハウス内を暖める温風暖房が主ですが、これでは作物のない空間まで温めるためにエネルギー効率がよくありません。

そこでおススメしたのが露地でも実施可能なナスの株元加温による増収方法です。

効果が比較的高いうえに資材費用が安くて容易に導入できるトンネル保温技術なので利益を多く生み出すことのできるおススメの技術です。

株元加温をしてやると、なぜ増収するのでしょう。

それはナスが栽培期間中に葉の腋から側枝が伸びてくるわけですが、その側枝の花が生長して果実になって、この生長の過程で次の側枝が伸びるというパターンを繰り返します。

そこで株元加温をしてやることで側枝発生のサイクルが早まるのです。

この過程によって収穫果数が増加したと考えられます。

ナスの【アグリハック】では定植時にトンネルを設置して株元部にダクトを通すことで夜温が下がり過ぎないように保温する【アグリハック】をしています。

  • 加温はしないので油代はかからないので比較的に低コストで実施可能です。
  • トンネル内にダクトを通してやると夜温で外気温との差が平均2度も違いがありました。
  • トンネル保温区の10a当たり収量は無処理区より5%多くなりました。
  • このアグリハックで10a当たりの費用を試算すると、耐用年数を2年としても1年間で1万5000円程度でした。

この技術は大変に効果が高いので今後も普及推進を進めたいと思います。


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