第23話 ナスと農家に優しい畑のグッドデザイン

10倍儲かるナスの栽培アグリハック
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前回は「第22話 促成ナス栽培の省エネルギー技術」と出して露地栽培の夏秋ナスから離れてビニールハウス栽培についての省エネルギー技術などを共有させていただきました。

今回は手間のかかる灌水について省力化技術をご紹介させていただきます。

栽培というと種をまいて収穫まで適切に管理してと思いがちですが野菜にとって必要な作業の一部でしかありません。

本書の中で数回にわたって手間のかからない灌水設備のあり方や、豪雨に負けない排水路の配置、メンテナス不要の防風ネットの張り方、ソルゴーで防風兼天敵温存用作物の栽培、毎日の仕事が楽しくなる休憩スペース、JGAP基準の資材置き場、安全面に配慮した作業用車両の進入路、電源がない場合、太陽光発電をどう配置するかなどを考えていきたいと思います。

新企画「楽しい農家のDIY」で連載していくので良ければブログまでお越しください。

圃場設計とデザイン 手間のかからない灌水設備

ナスは8月に入ると一日に一株当たりで最大6Lもの水を必要とします。

したがって、毎日の灌水は非常に重要で、水管理がずさんだと収量にめちゃくちゃ大きな影響を与えます。

一般的には用水路から畝間に水を流すことが多いと思うのですが、これは水の取り口を設けて導水路をつくって畝間に流し込むデザインにしなければなりません。

畑を均平にしなければ畑に水たまりが残ったりして病害虫発生の原因になります。

そこでわたしは黒マルチの下にかん水チューブを通して、畝上灌水しています。

水源からナスの畝より高い位置にローリータンクを設置してポンプで水を汲み上げておくことで、加圧しなくても畝に水をいきわたらせることが可能ですが濾過しながらになるのでポンプで加圧するのがベストです。 

畝は高畝を基本として堆肥は「溝施肥」といって畝の中心部分を深耕して施肥して、畝を建てるので排水を意識しなくても黒マルチの外に漏れるようなことはありません。

しかし、雨で溜まった水を地表や地中を通して圃場外に出すことは意識しなければならないので、畝間の通路はわずかに傾斜をつけるよう意識します。

そうして水を畝の端に集めて、さらに圃場の隅に集めて圃場外に配水するデザインにします。

地下へ水分の浸透がスムーズになるよう、まず土壌自体の水の通りを良くします。

そのためには堆肥など有機物の施用によって土壌中の微生物をはじめとした土壌中生物の活動を活発にさせながら多様性を保つことで土壌の団粒構造が進みます。

これが土壌の透水性を上げる大きな助けとなります。

それでも地下水位が地表に近い土壌ではサブソイラーや暗渠などで地下へ浸透した水を畑の外へ排出できるようにしましょう。

迅速な水の排出を図ることが大切です。

通路の排水は作業性の改善にも大きな効果があるので事前にデザインをおこして周到に準備します。


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