前回は「第28話 アグリハックの具体例 畝づくり」と題して夏秋ナス栽培において最適な畝の高さや幅についてご紹介させていただきました。
畝間の通路を広く取る複数の利点なども共有させていただきましたので次回の畑作りにお役立ていただけましたら幸甚に存じます。
今回は前回にも少し触れた話題ですが「作業姿勢」について深掘りした【アグリハック】を共有させていただきました。
作業姿勢の改善と収穫スピードを考えた平面3本仕立て
一般的にナスの栽培は4本仕立てや6本仕立てにすることで採光性の向上や屈む姿勢での作業を減らそうとしたりします。

また横風からの補強のため、畝の一番端には足場材を打ち込んでナスの株に対して3株ごとに単管パイプを打ち込みます。
また、それぞれのナスの株はイボ竹で支えてやります。
支柱は畝に対してナスの株を平面に貼り付けるような方法で仕立てるのです。
さらに収量を高めるための工夫として株の下に補助枝を伸ばすようにして3本仕立てにします。
キュウリの支柱を利用して若干斜めになるような仕立てをしています。
U字仕立てやV字仕立てでは作業性が悪いのが欠点ですが樹の内部にまで光が入るメリットがあります。
この【アグリハック】では平面の3本仕立てでナスを栽培しますが作業性をあげるために通路を広くとっているので光は十分に受けることができます。
また平面にすると横風に対して強度が心配ですが足場材と単管パイプの利用と防風ネット、ソルゴーの併用で台風が来ても問題なく機能します。