第34話 ナスの台木品種と選び方

10倍儲かるナスの栽培アグリハック
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前回は「第33話 ナスの育苗管理 播種の方法」と題して発芽までのプロセスを解説させていただきました。

今回は発芽後のケアについて台木品種の選び方について共有させていただきます。

現在のナスの主要台木は、トルバム、トナシム、台太郎、トレロなどでしょうか。

これらは品種によって土壌病害に対する抵抗性が異なります。

したがって台木品種の特性を見極めたうえで、ナスを栽培する地域の気象条件に合わせて予想される土壌病害にあわせた品種を選ぶといいでしょう。

接ぎ木の方法

接ぎ木には、挿し接ぎ、割り接ぎ、ピン接ぎ、チューブ接ぎの4種類の方法があります。

① 挿し接ぎ

台木を穂木よりやや大きめに育てておいて、台木の茎に先端を細く尖らせた竹べらなどで斜め下に穴を開けてクサビ形に成形した穂木を差し込む接ぎ木法です。

② 割り接ぎ

台木と穂木の径をほぼ同じに育てておいて形成層を重ねるように接ぎ木する方法です。

ヒモ状のビニールで接ぎ木部を巻いて、穂木を差し込みます。

③ ピン接ぎ

接ぎ木位置で水平に切断した後に台木の中央に短いシャープペンシルの芯のようなセラミック製のピンを垂直に半分差し込んでから穂木を差し込む接ぎ方法です。

④ チューブ接ぎなど

斜めに切断した穂木と台木の切り口を合わせて、ゴムなど弾力のあるチューブ状の資材で支える方法です。

接ぎ木前後の管理

① トンネルは集中治療室

接ぎ木作業は苗にとって、人間に置きかえてみると臓器移植のような大手術と同じことでインパクトの大きいことです。

そこで速やかに回復へと導いてやるために苗の集中治療室の役割になるのが、接ぎ木後にトンネルで管理することになります。

きめ細かくトンネルの開閉や遮光、温度などのトンネルの管理をすることが重要だということがご理解いただけたと思います。

② 温湿度・光の管理

接ぎ木をした後の最大の失敗原因は萎れさせることです。
湿度は常に保つよう注意しましょう。

③ かん水の管理

接ぎ木直前の台木へのかん水は溢液という現象が起こります。

接ぎ木の成功率が落ちるので控えめにしましょう。

天候によって直前の水やりのタイミングや量はコントロールします。

接ぎ木後は接着部分を濡らさないように上からのかん水はしないようにします。

④ 養生

ショックを和らげるために、トンネルをビニールと保温資材や遮光資材で覆うことで遮光します。

接ぎ木をした後は最低3日間は完全に遮光して、段階をもうけて光に当てる時間を朝の1時間から朝夕の1時間そして朝2時間ずつというように増やしていきます。

⑤ 鉢上げのタイミング

128穴セルトレイで接ぎ木してから2週間経った苗は、9cmポッドに鉢上げします。

⑥ 育苗時の追肥

ナスは育苗期間が長いので肥料切れや与え過ぎに注意します。

肥料の過不足が生じると正常な花芽分化がおこなわれないので奇形果になります。

また育苗期間中は低温になることも避けましょう。


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