前回は「第38話 私の畑の施肥ポリシー」と題して、土壌の最適化させた後の施肥について考え方を共有しました。
今回は圃場設計の考え方について共有させていただきます。
畝たてや圃場設計一つで作業効率は劇的に変わります。
このアグリハックだけでも果菜類など労働集約型の作物を手掛ける場合は重要な要素となってきます。
①畝の方向
畝は基本的に南北に長くつくれば太陽の一日の動きに合わせてナスの株元まで太陽の光がよく届きます。
東西に長くつくった場合は南側のうねにだけ一日中太陽光線に当たることになって他のうねには時刻によって影になるので、日の当たる時間が短くなってしまいます。
②畝の幅
畝間に走り水で給水する場合は1週間に2回くらいの頻度だと思いますが、うねの容積に保水量が左右されるのでうねの大きい方が保水力が高くなります。
メリットは走り水をすると、うね全体に根が伸びていくので、養水分の供給は大きいうねが安定しています。デメリットは管理作業や収穫作業ではうねが大きいほど効率が悪くなります。
幅を狭くしてうねを高くするのが作業効率を考えるとおススメです。
わたしの場合は黒マルチの下にかん水チューブを入れているのでうねの幅は80cmとしています。
③通路と溝の工夫
通路は広くとるほうが作業全般において効率が良いです。
収穫のアルミカートが通りやすいように100cmを確保した設計にしています。
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