第41話 ソルゴーでファイアーウォール

10倍儲かるナスの栽培アグリハック
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前回は「第40話 わたしの畑の排水対策」と題して、排水対策について具体例を挙げて紹介させていただきました。

今回は防風や害虫対策でソルゴーの導入を考えおられる栽培者もおられると思いますので解説させていただきたいと思います。

露地ナスの圃場の周囲にソルゴーを栽培することで手軽な防風対策も兼ねながら病害虫の発生に効果を表す合理的な方法です。

最大のメリットはソルゴー障壁は、防風用ネットの設置より手間がかからない点です。

わたしが露地でナスを栽培する畑では獣害対策も兼ねているので防風対策もしますがソルゴーでさらに強化するイメージで設置します。

防風ネットの材料費は10a当たり約1万円です。

※ネットは125mのものを使用で耐用年数を5年、支柱50本で耐用年数5年として試算

単年度の資材費だけで比べると、ソルゴーの障壁は3条播きなら防風ネットより若干、高くなります。

防風ネットと併用なら2条播きで十分ですがこれと比較すればやや安い程度です。

ただし施肥して整地が済んだ圃場なら、ソルゴーの播種は小一時間で終わるでしょうし、防風ネットを設置することに比べて手間は大いに省けます。

まずは防風対策の役割

生垣や防風ネットのように遮蔽物が風を完璧に遮断しない場合、遮蔽物の隙間を水平方向に通過した風の流れが、遮蔽物を越えて上から吹き降ろす風の流れを押しとどめるという効果があります。

したがって防風効果の存在する距離は数倍長くなります。

しかし、この関係は地形などの影響を受けるので、きわめて複雑で確実だとはいいきれません。

そしてソルゴーの障壁では、栽培方法や生育時期により隙間の間隔は異なってきます。

ナスの果面のキズは風によってスレてしまった結果起こりますが、ミナミキイロアザミウマなどの害虫よりも被害が大きいので、ソルゴーの防風効果は高いと思います。

特に水ナスなどの果皮が弱くて傷ができやすい品種なんかだと風によるスレ防止に効果的でしょう。

もう一つの利点をあげておくと、ソルゴーの障壁で農薬を使用される場合においてドリフトのリスクがかなり低くなるでしょう。

また先ほど風のスレよりも被害は低いと述べたミナミキイロアザミウマも決して看過できない被害になりますがソルゴーはその侵入も抑制します。

ビニールハウス内で越冬したミナミキイロアザミウマは、気温の上昇とともにハウスサイドの換気部などから野外に飛び出して、近くにある露地ナスなどに移動してきます。

しかし、畑をソルゴーで囲むことでビニールハウスの外に飛び出したミナミキイロアザミウマが露地ナスの圃場に侵入するのを抑制できます。


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