第58話 ナス栽培中期の戦略

10倍儲かるナスの栽培アグリハック
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前回は「第57話 ナスの防除作業」と題して、栽培期間中の作業として防除がありますが展着剤の効果などについて解説しました。

今回は、ナスの栽培で最もナスの樹がピーキーで全体の収量に影響を当てる中期の戦略について解説していきたいともいます。

露地栽培におけるナスのアグリハックでは栽培中期の定義を第四主枝から収穫が始まる頃から夜温が下がり始める時期までと設定しています。

これは樹勢が強くなるにつれて、花や果実も多くなって樹の負担が増える時期でもあります。

特に追肥やかん水、側枝の手入れや摘心など必要は作業が後手に回らないようにスケジュールとタスク管理をしっかりとする必要があります。

例えば側枝の手入れが遅れてしまうと、徒長枝が増えてくるために先端の芽が最も強くなってしまします。

そうすると花の下の芽も強くなってしまいますので伸ばすべきその下の脈芽が貧弱になります。

しかし、この芽を今後の切り戻し収穫をするためにも重要なポイントとなる芽になります。

そこで、側枝の先を切除して、花の下の芽を発生後早い時期にこまめにかいておきます。

こうすることで、花に光合成生産物や肥料成分が集中して果実の肥大が速まるようになります。

それと同時に、下の脈芽に光が当たることで、花の素質が良くなり充実した側枝になり品質の高い果実が収穫できるようになります。

裏芽と不定芽の処理

ナスの側枝をよく観察すると生産者の多くが「裏芽」と呼んでいる多くの花の二枚下の葉の脈芽です。

非常に弱々しい芽でほとんど果実を着けないので、葉が全体の日当たりを悪くするだけですので取りやすい大きさになったら取っておきましょう。

そして不定芽も8月になると発生するようになります。

周囲の節間が長く受光量が多い条件であれば芽を残すことも可能ですが多くの場合は不定芽を残すと、枝葉が混み合い過ぎて過繁茂になるので、かき取ることをおススメします。

この期の収穫・出荷の注意点

露地栽培におけるナスのアグリハックを考えた収穫には、他の果菜類とは全く違うオリジナルの手法があります。

いくつかの手法の中で特に重要なポイントは側枝の果実は果実だけを収穫しないということです。

側枝が伸びすぎると枝の先の充実した強い花がついつい惜しくなって枝が切れなくなります。

そうすると、枝が先に伸びだして、どんどん悪循環になってきます。

9月上旬までは、必ず果実の下の葉までハサミを入れるようにしましょう。

収穫時に切断位置の下から伸びている脈芽の花の先に葉を一枚残して、その先をハサミで切っておくと、その後の作業の省力化と、残した脈芽の生育速度の向上に大いに役立ちます。

収穫したナスを乗せる台車は一輪車とかで代用するのはかえって効率を落とします。

アルミのものが軽くて疲れにくいです。

おススメは2つコンテナを乗せられるカートです。

また水田跡地での栽培ではうね間の通路がぬかるみやすいので車輪の大きなものを選ぶといいでしょう。

果実を入れるコンテナのほかに、一緒に切り取った茎葉を果実から切り離したときに入れるコンテナも一緒に積むことで圃場に余計な有機物を残さないようにして病害虫の発生リスクを極力抑えます。


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