ジェフ・ベゾス果てなき野望

年収1000万の農家になるまでに僕が読んだ100冊の本
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 これまでAmazonで本を買ったり売ったりしてきた中でAmazonの経営についてはさほど興味を傾けておりませんでしたがAmazonの傾斜ベソスの注目度は日増しに高まっています。

そこでミーハーな私としましてもこれは読んでおかなくちゃということで本を購入。

実はこの本を購入する数日前にベゾスについて書かれた「ワンクリック」をkindleで購入して読んだばかりでしたが結構な部分でかぶっていてあまり新鮮な感じはありませんでした。

ベゾスという人物どんなに非現実的で、実現不可能と思えるようなアイデアであっても、必要とあれば全力を傾けることができる存在です。

農業生産法人の経営者である私もそうありたいとは思いますが本書で描かれるアマゾンという企業と、ジェフ・ベゾスという経営者とは方向性が違うとも感じました。

本書は、ベゾスやアマゾンの経営手法に学ぼうというような分かりやすいビジネス書ではないですね。

起業から今までの出来事を細部にいたるまで描写されており、まとめ的な期待しない方が無難です。

先ほど私が共感しかねるといった部分が2000年前後のドットコム・バブル期に繰り返された近視眼的な行動や、ブラック企業さながらに社員に限界まで働くことを要求する姿や要求をのまない相手に対する超攻撃的な姿勢ですね。

ワークライフバランスを考えたいものです。

そして税制や独占禁止法などのルールに対するグレーな姿勢などは社会貢献という意味で企業としてどうなんだろうと疑問を持たざる得ませんでした。

しかしながら、こうした強引なスタイルは、アマゾンという異質な存在を正しく理解し、そこから何らかの教訓を得るために必要なものだと思いました。

プロローグの中に、こんな印象的な場面が登場します。

私の本をテーマとした1時間の面談が終わりにさしかかったころ、ベゾスが体を乗りだし、こう尋ねてきた。

「講釈の誤りにはどう対処するつもりなのですか?」

講釈の誤り?このものすごく頭がいい上司から予想外の質問をされ、冷や汗をかいたアマゾン社員はここ20年でたくさんいたはずだが、このときの私もそういう感じだった。

ベゾスによると、講釈の誤りとは2007年に出版されたナシーム・ニコラス・タレブの『ブラック・スワン』に登場する言葉で、複雑な現実にはなにかと講釈を並べ、耳当たりはいいが簡略化しすぎた話にしてしまう人間の性質を指します。

ちなみに私の経営する会社でも「ブラック・スワン」は必読書指定をしております。

タレブはまた、人間は脳の限界により、関係のない事実や出来事のあいだに因果関係を見いだし、わかりやすい講釈をこしらえてしまう傾向があると言います。

そのように講釈を並べることで、人間は、現実世界の偶然性や経験という混沌、物事の成否にかかわる運・不運といういとわしい要素から目を背けるのだと主張しているのです。

共感できる部分はアマゾンが始めたクラウド事業、アマゾンウェブサービスは、いま、多くのインターネット企業が活用しているわけですが、そのような製品がどのように開発されたのかなども簡単に説明できるわけではないとベゾスは感じていてベゾスはいいます。

「社内でアイデアが育まれるプロセスというのは意外にぐちゃぐちゃなもので、頭に電球がともる瞬間などありません」

アマゾンの歴史を単純化して語ると、現実と異なり、すべてが明快な印象になってしまうのではないかとベゾスは心配したわけです。

本書を読む限り、ベゾスの心配は杞憂に終わったと言えるでしょう。

これは複数の要因が複雑に絡み合って時には運も作用して、結果として誕生したのが現在のアマゾンの姿であることを示してくれます。

本書ではある決断が下された時に、ベゾスやアマゾンはどのような状況に置かれていたのか、何を考えていたのか、そしてその決断が成功や失敗につながったのにはどのような要素が影響していたのかを理解することができるでしょう。

非常に誠実な書籍であるとともに、ビジネスパーソンにとって本当の意味で参考になる内容だと思います。