会社はどこまで従業員の求めに応じる必要があるのか

年収1000万の農家になるまでに僕が読んだ100冊の本
この記事は約3分で読めます。

 私は雇われる側の経験もありますし、雇用する側の立場でも考えるのですが最近よく話題になることの多いブラック企業って一体何でしょう?

一般にはハローワークの求人欄に周年募集があるとか事前に判断がつくケースもありますが実際には入社してみないと事実はわかりません。

でも、働く側がブラックだというケースもあると思います。

本書では現役の特定社会労務士である著者が実際にあった事例をもとに謀ともいえる従業員の要望に対する現実的な対応術を説いた書籍となっております。

各章が「人事」「問題社員」「セクハラ・パワハラ」「健康」「休憩・休暇」「給与賞与」「契約・退職」とテーマ分けされており、問題の解決策をすぐに知ることができるので実用書としても優れています。

私の経営する農業生産法人では企業のCSRや社内研修でチームプレイや成功体験をしていただくことで業務改善を促す取り組みをさせていただいております。

そこで実際に起こった話ですがある会社の社員は研修に意義を見出せず、通常業務をしたいと申し出たそうです。

しかし、一般的に研修といものは現在の仕事に必要な技術や技能、規則や規定等を身につけるためだけにあるわけではなく、より広く、労働力そのものをよくするための研修も含まれます。

したがって、このような目的で実施しているのであれば、スポーツや演芸などのレクリエーション的な要素を帯びていたとしても、業務命令として参加を命じることは可能だというわけです。

読み進めていくとビックリしたのがコレ!

無意味な出張には行きたくない

???

上司が出張を命令に対して「その出張はあまり意味がありません。私は行く必要ないと思います」と難とも理解のしがたいお返事。

それで結局、出張には行くこともなく会社に出勤してきて、内勤業務を行なったのです。

このケースでは賃金は不払いになるわけですが「その日は社内で業務をやっているのですから、ちゃんと賃金を支払ってほしいです」と申し出てきたのです。

ホンマにこんなやつおるんかいなと思いましたが居そうですね・・・

労働者は、会社と労働契約を締結しています。

したがって労働の内容・遂行方法・場所などに関して会社の指揮に従う義務を負っているわけです。

そして会社は、この業務に従った労働の提供を受けたときに賃金を支払う義務を負うことになるということです。

この例でいうと会社の指揮に従った労働を提供していないことになるので、会社は賃金の支払いの義務を負わないのは当然のことになります。

全てを読み終えた後の殺伐したザラッとした気持ちは嫌なものですね。

このような従業員が「実在した」という事実には驚かされるばかりでした。

しかし、現実に起こりうることである以上は対策を講じておく必要があるわけで、そういう意味で本書には「もしものときの参考書」として大きな価値があると思います。