第60話 ナスの潅水3つの方法

10倍儲かるナスの栽培アグリハック
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前回は「第59話 ナスの摘心と過繁茂対策」と題して、中期以降に行うナスの摘心と過繁茂対策について解説させていただきました。

今回は、ナスの栽培には大量のお水をあげる必要があるのですが、その具体的な量やタイミングについて述べる前に潅水の方法についてどんな方法があるのか解説したいとおもいます。

潅水には大きく分けると3種類の方法で潅水する方法があるのでここでそれぞれのメリット・デメリットついて触れながら、ご紹介したいと思います。

①    畝間潅水

露地栽培のナスは水田跡地でやることが多いのですがこの場合は水田の特性を利用して畝の間の通路に水を流したり、貯めたりする方法がとられるようです。

この方法は十分な水量を潅水することができる上に簡単に実施できます。

地域の水利の関係で入水できる時間帯が制御される場合もありますが、夏期は水温が上がりにくい午後三時以降の入水が望ましいでしょう。

この方法は、畝の肩まで水位を上げても五時間前後で通路から排水されるような畑でやりましょう。

デメリットは畝間に水が満たされるので雑草も繁茂しやすく、地面もべたべたになって作業効率や雑草管理のコストがあがったりすることがあげられます。

万一の場合、土壌病害が広がることも懸念されますので注意が必要です。

②    潅水チューブと点滴チューブ

畝の上にチューブやパイプを置いて点滴潅水する方法と、軟質のチューブや硬質の塩ビ管を繋いで潅水する方法があります。

硬質パイプや塩ビ管は耐用年数が長いことがメリットですが、潅水ムラの調整や繋ぎ方など扱いに慣れが必要かもしれません。

個人的には塩ビ管を使いこなせると他の作物の栽培においても威力を発揮しますので是非チャレンジしてほしいと思います。

③    日射制御型こけら落とし自動潅水システム

わたしは再生可能エネルギーの調査委員もやっている関係と小さな頃から自分で何でも作るのが好きだったので日射制御型こけら落とし自動かん水システムを自作して使っています。

これは太陽光パネルで発電して、沢水をせき止めたような水源でも取水できるような小型ポンプを利用する仕組みです。

一定時間をかけて地上から150cmくらいの高さに設置したローリータンクに水を貯めて、タンクが満水になったらセンサーが挙動を変えて一挙に放水するというサイクルを晴天時に繰り返すものです。

ここに液肥などを混ぜたりできるので作業効率が高くなり、一人で管理可能な面積が一気に広がります。

わたしは黒マルチの下に潅水チューブをいれてこのシステムとつなげることでナス栽培でとても大切な水管理の時間が22分の1と劇的に下がりました。

資材費もナスの売上から見ると非常に安いのでぜひ取り入れてみてください。


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