第64話 促成ナス栽培の一般管理の手法とアグリハック

10倍儲かるナスの栽培アグリハック
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前回は促成ナス栽培の初期段階から収穫するまでの管理手法をご紹介しました。今回は収穫から冬越しへとつなげて収穫を終了するまでをみていきたいと思います。

生育初期管理(9~10月)

この時期のナスは、生殖生長と栄養生長の草勢バランスをつけます。ナスを定植をしてから活着するまでの潅水は、しおれない程度におこないます。あまり過度に潅水すると草勢バランスが崩れるので注意しましょう。

ビニールハウス内の気温は、日中は30℃以下に、夜間は18~20℃で管理します。ちなみにビニールハウスは加温施設ではなく、保温期待する施設くらいに考えておきましょう。

ビニールハウス内にトンネルを設置するなど環境にあわせてコントロールするようにしましょう。

また開花時には各花に1回、トマトトーンなど着果促進剤を使用して処理をおこないます。

年内管理(11~12月)

このステージに入ってきますと秋から冬の季節の変化に応じた栽培管理になります。地温が18℃以下の時には黒マルチで被覆します。

なお、黒マルチは合わせマルチという手法で後からマルチをすることができます。

外気温の平均が15℃を下まわった時期に内張カーテン被覆、最低温度10℃を確保するために暖房機を稼働させます。

側枝の果実は1芽どりを基本に、開花時摘心と不要な芽の除去をして果実収穫時に側枝の芽を1つ残して側枝を切り戻します。

昼は28℃~30℃、夜間は10℃以上で管理します。

厳寒期の管理(1~2月)

春の最盛期に安定した量を確保するためには、このステージでは草勢のバランスを整える期間と考えましょう。

着果バランスをとるために温度管理を軸に、芽の整理から摘葉などの管理をおこなって草勢の波をつくらないようにします。

温度管理は、昼間28~30℃、夜間は10℃を確保します。

温度が急激に低下しないように、2~3回に分けて換気するようにしましょう。

このようなことがあるので促成ナス栽培は自宅か会社の隣くらいの位置が理想です。

3~4月の管理

少しづつ暖かくなってくると温度上昇とともにわき芽の発生が早くなって、ナスの収穫日数も短くなります。

このステージでは、潅水や追肥などの管理を厳寒期から春期の管理に切り替えます。

潅水は、溝が乾燥しない程度に少量多回数でコントロールします。

施肥は、収穫量の増加とともに、追肥間隔を短くしていきます。

4月中旬以降には内張カーテンを除去しますが、除去後は草勢が強くなってくるので草勢が強いと感じたならばカーテンの除去を遅くするなど、草勢に応じて除去するタイミングを考えましょう。

受粉作業は、4月以降はミツバチやマルハナバチなどで省力化をします。なおミツバチなどがスムーズに交配するためにあらかじめ、アザミウマ類、コナジラミ類などの害虫の密度を下げておきます。

初夏の管理(5~7月)

日中はハウス内温度が30℃を超えないようにビニールハウスの谷やサイド面、そして妻面の換気をおこないます。かん水は地温を下げるため夕方におこないます。

あとは病害虫のコントロール技術が身につけば、周年でナスが栽培できるようになります。


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