第68話 ミナミキイロアザミウマとダニ類の対策

10倍儲かるナスの栽培アグリハック
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前回は露地ナス栽培で発生する虫害の特徴と対策についてご紹介しました。

虫によって対策方法は変わってきます。

そこで今回は具体的な対策をご紹介したいと思います。

① ミナミキイロアザミウマ

成虫でも幼虫はでも、横長の紡錘形で黄色い模様があります。

成虫の体長は1mm程度、翅をたたんで状態で、背面から尾部にかけて中央部に縦に黒い線があるように見えるのでわかりやすいです。

露地ナス栽培では、7月頃から成虫が見つかりはじめて8月以降に被害が急激に増加してきます。

ナスの皮に特徴的な傷が生じますがこれはミナミキイロアザミウマの発生が少なくても現われます。 

発生が多くなると、ナスの皮には火傷のような傷ができてナスの商品価値を低下させます。

このようなナスの皮の傷は、チャノホコリダニによる被害ときわめて類似していますが、ヘタの内部にミナミキイロアザミウマが生息しているので食害による傷跡があるかを見て識別できます。

しかしながら、両者が混発することも多いのでミナミキイロアザミウマの防除用薬剤を散布しても被害が減少しない場合は、チャノホコリダニによる加害も考えられ、チャノホコリダニの防除も実施しましょう。

わたしの畑ではおこなう防除は、うね上には蛹化防止、成虫の飛来抑制効果があるシルバーポリフィルムでマルチを行うと効果がありました。

土着天敵ヒメハナカメムシ類に悪影響が少ない薬剤を用いて防除してやりましょう。

② チャノホコリダニ

先ほどのミナミキイロアザミウマでもでてきたチャノホコリダニの判別方法をご紹介します。

成虫は透明感のある乳白色で、体長0.2mm、足が四対あって、肉眼では見えないホコリダ二科のダニです。

初期被害は梅雨明けからみられますが、被害は8~9月で最大化します。

チャノホコリダニは土着天敵だけでは被害を抑制できません。

薬剤中心の防除になると思いますが、防除が遅れると、一カ月以上収量が激減するので注意が必要です。

また、被害株の周囲の株は、健全にみえてもダニは寄生しているので、畑全体に薬剤を散布しましょう。

③ ハダニ類

ナミハダニとカンザワハダニについてご紹介します。

ナミハダニは最も発生の多いハダニです。

カンザワハダニも全国で発生しますが、関東以北では少ない傾向があります。

ナスの定植後しばらくすると発生が始まって特に7月中旬の梅雨明け以降に集中して発生します。

梅雨期に晴天が多い年には、特に多発するおそれがあるので注意の必要です。

この防除するにあたって薬剤散布にむらがあると、そこが発生源となって、急激に再度増加するので、ていねいに薬剤を散布しましょう。

ハダニアザミウマヒメハナカメムシ類、カブリダニ類などの土着天敵はハダニ類の発生を抑制します。

このような天敵に悪影響の大きい合成ピレスロイド系の殺虫剤や有機リン系の殺虫剤など非選択的薬剤の使用を控えて、土着天敵に影響の少ない薬剤で防除しましょう。


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