第69話 アブラムシ類とヤガ類の対策

10倍儲かるナスの栽培アグリハック
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前回はミナミキイロアザミウマとダニ類の対策についてご紹介しました。
まだまだ害虫はたくさんいますが敵を知れば対策はさほど難しいものではありません。

今回はアブラムシ類とヤガ類の対策についてご紹介させていただきます。

① アブラムシ類(モモアカアブラムシ、ワタアブラムシ)

ナスに発生するポピュラーな害虫がモモアカアブラムシとワタアブラムシです。

ともに幼虫と成虫の体型は卵型、体長は1~2mmだが、ワタアブラムシのほうがやや小さくずんぐりしています。

アブラムシ類には、成虫になると翅ができる有翅虫と翅ができない無翅虫がいます。

② モモアカアブラムシ

  • 体色→黄緑~緑色、赤褐色
  • 定植後から有翅の成虫が飛来して増殖します。
  • 関東以西の西南暖地では、5~6月に多発、7~8月少発生、9月も発生します。
  • 夏期冷涼地、5~6月発生増加し、6~8月に多発します。
  • 成長点や上位葉に発生が多い傾向があります。

③ ワタアブラムシ

  • 体色→黄色あるいは緑色で濃緑色だったり、ほとんどは黒色です。
  • 5~10月に発生します。
  • モモアカアブラムシとは逆に、7月下旬~9月中旬に最も多いです。
  • 栽培終了時まで発生の多い状態が続きます。
  • 中から下位の葉裏に多いです。

生育初期に加害されると生育が悪化するので収量が大きく低下します。
ナスの定植時にアブラムシ類に有効な粒剤を処理して防除します。

モモアカアブラムシとワタアブラムシでは薬剤の効果が異なることがあるので、薬剤の選択にあたっては注意が必要でしょう。

④ オオタバコガ

  • 蛾の仲間のヤガ(夜蛾)科の害虫で、幼虫が加害します。
  • 幼虫はイモムシで、緑色タイプと褐色タイプとがいて、大きくなると体長は約40mmになります。
  • 被害の発生は8~10月に多いです。

防除は薬剤散布が中心になるはずですが、中老齢幼虫になると薬剤が効きにくいので、若齢幼虫を対象に発生初期に薬剤散布します。

幼虫が食入して孔の開いたナスの実は、早期に摘果し、処分しましょう。

摘心した脈芽にも卵や若齢幼虫が付着している可能性があるので、処分します。

その方が結果として収量を維持できますのでバッサリいきましょう。

効果的なのは黄色灯の点灯がおススメです。

⑤ ハスモンヨトウ

  • 蛾の仲間のヤガ(夜蛾)科に属する害虫で、幼虫が加害します。
  • 幼虫は灰色ないし灰褐色のイモムシで、体長は約40mm位の大きさです。
  • 高温年や梅雨期に降雨が少ない年に多発しやすく、8~10月に多発します。

防除は薬剤散布が中心になるが、中老齢幼虫になると、薬剤の効果が低下するだけでなく、食害量も増加するので、発生初期に若齢幼虫を対象に薬液散布します。

ヤガ科には黄色灯の点灯が一定の効果があります。

⑥ ネキリムシ類(カブラヤガ、タマナヤガなど)

  • 蛾の仲間のヤガ(夜蛾)科に属するタマヤナガ、カブラヤガなどの幼虫が加害します。
  • 幼虫は体色が灰色あるいは灰褐色のイモムシで、大きくなると体長40~45mmになります。

ナスの定植直後から被害は発生するので続くのであれば、薬剤による予防に重点を置きましょう。

雑草からナスに移動して加害するので、定植前の早い時期から除草すると被害は軽減します。

雑草についても完全に除草するのではなくIPM防除なども考慮に入れましょう。

次回はIPM防除についてもご紹介させていただきたいと思います。


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