前回は「52週マーチャンダイジング農業生産工程管理システム」と題して、農業生産プロジェクト・マネジメン卜の全体イメージを共有させていただきました。
詳細資料には、これからご紹介する4つが記載されます。
まずは農業生産プロジェクト・マネジメント法
後者は栽培の仕方と生産物を定義したものです。
これらは記載内容が多く、農業生産プロジェクト計画書本体には入りません。
ベースラインは生産プロジェク卜を推進する時の評価軸で、これに沿って農業生産プロジェクトを運営すれば、 農業生産プロジェク ト計画書通りのカットオーバーが迎えられるべきものになっています。
リスク登録簿は、今あるリスクを登録するデータべースで、リスク・マネジメントの元帳です。
このように、生産プロジェク卜計画書を本体と詳細資料に分ける理由は、農業生産プロジェクト現場において些細なスケジュール変更等があるからです。
2つに分けておけば、該当する詳細資料を変更するだけで済ますことができます。
農業生産プロジェク卜計画書本体は組織に承認されたもので、その変更にはしかるべき手順が必要になります。
現場でのタイムリーな変更を許容するには、このような方式がよいのです。
農業生産プロジェクトの運営は、この生産プロジェク卜計画書に従って進めることになりますが、そのマネジメントを行うのがプロジェクト進捗管理です。
農業生産プロジェク卜進捗管理は2階層で行われます。
上位のマネジメントは、これまで記述した生産プロジェクト計画書の遂行で、「生産プロジェクト
実行の指揮・マネジメン卜」と呼ばれます。
これは農業生産プロジェクト計画書を実現するための管理なのです。
これらを行うには、詳細資料にあるべースラインを使って、計画書通りかを常に確認する必要があります。
計画書との乖誰が発生したら、原困を調査して適切な対応策を打ちます。
対策が功を奏すればべースラインに戻れるようになります。
下位のマネジメントは、農業生産プロジェク卜の現場で行われる栽培、すなわち農業生産プロジェクト成果物の作成を管理するもので、「農業生産プロジェクト作業の監視コントロール」と呼んでいます。
この2階層のマネジメントが、生産プロジェク卜進捗管理には必要なのです。
農業生産プロジェク卜の運営途中では、様々な事象が発生します。
発生した変更とリスクに適切に対応することで、農業生産プロジェクトはプロジェクト計画書通りに進みます。
しかし、この変更とリスクが生産プロジェクトに与える影響が大きい場合は変更管理とリスク管理を通して、農業生産プロジェクト計画書を修正します。
最初は、詳細資料の範囲内での変吏を試みますが、それでも対応しきれない場合は農業生産プロジェクト計画書本体を修正することになります。
農業生産法人の場合には、組織の承認が必要としたほうが適当でしょう。