わたしは京都を中心に畑作をやっているのでここでは九条ネギとなっていますが根深ネギなどでも構いません。
ネギとラッカセイというのは共に水はけのよい砂土壌を好みます。
根は菌根菌と共生するのでミネラルを集めるのが得意な作物です。
菌根菌と共生する野菜類を混植すると、菌根菌ネットワークが形成されて、リン酸や鉄などのミネラルの吸収がさらによくなる傾向があります。
また、ラッカセイに共生する根粒菌の働きも活発になるので、チッソの固定量も増加します。
根深ネギの場合ですと土を寄せて軟化しますが、ネギの株元がラッカセイで覆われるので土寄せをしたと同じ状態になるので、根深ネギの土寄せは不要になるメリットもあります。
九条ネギの場合もカット屋さんに納品する場合は白い部分との比率との関係で土寄せしたりしますのでおススメです。
活用のメリット
- やわらかいネギが収穫できます。
- ネギに追肥は不要です。
栽培方法
- ラッカセイは一般的な畝間より狭くして2つの畝を作ります。
それぞれの畝に、株間60cm間隔で1カ所につき3粒のタネをまくか、育苗した苗を1株定植しましょう。 - ネギの方は4月中下旬に仮植えしておいた苗を7月下旬にラッカセイの畝と畝の間に定植します。
- ラッカセイは地表を這って、ネギを囲むように繁茂しますが、そのまま生育させて大丈夫です。
- 11月上旬にラッカセイの地上部が黄化してきたら引き抜いて収穫しましょう。
ネギはそのまま畑に残して株元に土を寄せて、12月上旬~翌年3月上旬、順次収穫します。
この記事のまとめ
植物ってまだまだ謎に満ちていて楽しいですよね〜
コンパニオンプランツを使った栽培は農薬が使えない場合もあるので大規模営農向きでは無いように思いますが、うちで実験している限りでは結構うまく回っているのでチャレンジあるのみですね。
感覚的にはナスの圃場でソルゴーを育てる感じに似ていますよ。