わたしの畑は丹波を中心に点在しておりまして枝豆といえば当然、丹波の黒枝豆なわけです。
そんな中でトウモロコシの栽培も産地化プロジェクトを進めている中でいろいろと研究を重ねてきました。
そこで今年、わたしがチャレンジする技術をご紹介したいと思います。
南米の伝承農法であるムコナ(ハッショウマメ)とトウモロコシの混植技術を応用したものでマメ科のムコナはL-ドーパ(アミノ酸の一種)を産生するために、雑草を抑える働きがありますがトウモロコシの生育は抑制しない特性を生かしたやり方です。
トウモロコシは日当たりと肥料分を好む性質がありますが、枝豆は半日陰でも育ちます。
根粒菌と共生するので、栄養が少ない環境でもよく生育します。
このため、中山間地のトウモロコシ(硬粒種)栽培にはエダマメ(またはインゲン)との間作・混植技術が広く利用されています。
活用のメリット
●雑草が少なくなる。
栽培方法
① 5月上旬、株間30cm、条間180cmでトウモロコシのタネを2条まく。
② トウモロコシの条間に、45cm間隔でエダマメを3条間作する。
③ それぞれ適期になったら収穫する。エダマメをダイズとして収穫する場合はトウモロコシの収穫後もエダマメを生育させる。
この組みあわせには注意
間作や混植には、よい組みあわせもある一方で、次のような互いの生育を阻害する組みあわせもあります。
① ジャガイモ×キャベツ
キャベツはほとんどの植物と共生しますが、例外的にジャガイモだけは強く排除する傾向があります。
1m程度離れた位置の間作でもジャガイモの生育が著しく抑えられるようになります。
② トマト×ナス
同じナス科野菜で、疫病菌やテントウムシダマシなど共通する病害虫多く、相互に伝染しやすいので注意が必要です。
③ インゲン×キュウリ
両種ともネコブセンチュウが増殖しやすく、センチュウの被害が大きくなりやすい傾向があります。
④ ゴマ×キャベツ
これといった理由はありませんが両種を混植、間作すると、どちらの生育も悪くなってしまいます。
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