わたしが農家として畑作を営む京都の丹波でサトイモといえばエビイモのことです。
「べにはるか」という品種のサツマイモを産地化させたのでサツマイモを掘る機械を買ったわけですがこれを使い倒さないと勿体ないわけです。
というわけでエビイモもやっちゃおうということでコンパニオンプランツでイイ組み合わせがないものか調べてました。
サトイモは高温と水分を好むようでパートナー探しに苦労しましたがニンジンとダイコンあたりがベストマッチだと結論付けました。
ニンジンとダイコンは共に冷涼な気温とやや乾燥した土壌条件を好みます。
サトイモは夏季に、ダイコンとニンジンは夏~秋に生育します。
この異なる性質を上手に利用するのです。
温度が上昇すると、サトイモは旺盛に生育するので、展開した葉は地表に日陰を作ります。
高温期のニンジンやダイコンは、発芽してもその後の生育が極端に悪くなりますが、サトイモの作り出す日陰のおかげで地温が低く維持されるので夏季でもよく生長します。
活用のメリット
●高温期にニンジン、ダイコンのタネまきが比較的容易になる。
デメリットは大面積で栽培する場合は機械で収穫するのですがコンパニオンプランツ栽培の宿命でしょうか、多くのケースで機械を使うことができません(笑)
栽培方法
① サトイモは5月上旬、東西の向きに株間30cm~40cmで植え付けます。
② 7月上旬、サトイモが生長して日陰を作るようになったら、北側にニンジンのタネをまいて、その外側にダイコンのタネをまきます。
③ 通常サトイモは土寄せして、わき芽を埋めますが、わき芽はカマなどで切り取って、株元には土寄せの代わりにわらなどを敷きます。