施設と園芸 2010夏150号

年収1000万の農家になるまでに僕が読んだ100冊の本
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わたしの経営する農業生産法人でもビニールハウスの拡充を急ぐとともに加温のできる施設園芸も視野にはいれている。

その経緯で研究を始めることになったがこれまでわが国では、いわゆる「温室」を用いた栽培が「施設園芸」とした普及してきた。

温度管理に注意をおいた施設栽培とされているが、暖房機を利用している施設は半分もないのが実情である。

従来の露地農業は、光や気温を調節することはなく、水も雨が降った時にだけ与えられる気候依存型である。

そのため、しばしば冷害や水不足、病虫害などによる不作に見舞われ、収入が不安定な産業といわれた。

また、季節依存性が高いために、農繁期とそうでない時期の必要労働量の違いが大きく、収入も年間1ないし数回だけであった。

これに対して、いわゆる施設栽培は周年的な作物生産を可能にし、農家に収入の増加をもたらし、必要労力の年間平準化にも役立ち、それまでは年に幾度もなかった現金収入を日常化できる効果をももたらした。

特に野菜花卉では、さまざまなものを周年供給することを通じて、国民の食生活の向上と豊かさの増大に多大な貢献をしてきた。

今後のわが国の施設栽培の飛躍を考えるためには、日本でこれまで行われてきたような温度調節だけを考えた「温室栽培」ではなく、オランダ型の「グリーンハウス栽培」が必要になり、そこで利用される新しい品種の開発が待たれる。

さらに農業分野の高齢化や就農者の減少などが急速に進む日本においては、栽培のシステム化や軽労化のための自動化・搬送システムの導入などを早急に進める必要もある。