「コト起こし未来塾」では地方で起業やキャリアを考える社会人のために情報を発信していますが、私たちは地方で農業生産法人や食品加工の会社など運営している中で感じたことについて思うのですが、収支について本当に正しく考えて運用している人が少ないのでウチでやっているフローについてご紹介させて頂きます。
地方で起業するって農業以外の選択肢もたくさんあって、それ以外の仕事を選択した人にも役に立つ話なので参考にしていただければと思います。
【自分の時間を意識してコストを見る】
農業をスタートする時に、あなたが経営者だとしても自分の労賃をしっかり抑えて把握しておく必要があります。
農業も、サラリーマンと同じように自分の労賃=生活費です。
農業経営の中で生洗い活費をしっかりと考えていくことが一番大事です。
【トウモロコシの工程管理】
労賃を出すには、シミュレーションとして100本のトウモロコシをつくるのに必要な自分の労働時間を書き出してみましょう。
トウモロコシを播種してから収穫して販売するまでの時間、まずはそのトウモロコシの時間の中に必要な作業を一つ一つピックアップしていきます。
次はそれぞれの作業にどれだけ時間がかかったかを記入していきましょう。
【作業にかかる時間を実測、合計時間を出す】
時間はストップウォッチで測ります。
必要な作業時間を秒単位で割り出すことが大切です。
しかし時間を測られると作業を焦って行い、正しい計測ができない場合があります。
そこで『レンガ積みの法則』といって、測った時間に1.25をかけると、だいたい普段やっている時間になるのでやってみてください。
【作業時間を測るとネック工程が見える】
実際に作業時間を実測して、その時間をフロー化すると、どの時期が一番忙しいかという「ネック工程」がわかります。
作業ごとの時間を頭に入れて段取りしやすいようにしましょう!
【100本のプランをスケールアップ】
ここでは仮に時給を1800円として作業にかかった合計時間が5時間35分とする。そうするとだいたい約1万円になるわけで、つまりトウモロコシ100本をつくるときに働いた給料となるのです。
営業利益から、給料1万円を引いて残った金額が純利益となるということですね。
こうやって計算していくとあまり手元に残らないことが分かったり割のいい作物だなと判断できるわけです。
【ひとつの作物で面積を大きくしてもダメ】
ここが意外に重要です。
自分の使える時間を考えたうえで、どこまで規模拡大できるかを決めないと、人件費がかかってすぐに赤字です。
効率的だと思えても実際はそうでもないのが現実です。
【生育期間の短い野菜を組み合わせる】
トウモロコシは、忙しい時もあれば、暇なときもあります。
トウモロコシが勝手に育ってくれるときもあるのでそういう時期とかに、ほかの作物をつくるように畑で年間の作付け表を埋めていくことです。
そのときに便利なのが植えてからすぐにとれる野菜です。
以上のようなポイントを押さえていけば、ご自身の事業戦略から事業計画を立てる時にとても役立つ考え方なので実践していただけましたら嬉しいです。