石灰は、三要素肥料と呼ばれるチッソ・リン酸・カリに比べると地味な肥料だ。
作物の吸収量は多いにもかかわらず、一般には「作物を植える前にとりあえずふっておくもの」であり、せいぜい「土が酸性だとまずいから散布しておく」といった程度の肥料と考えられてきたのだろう。
石灰防除の魅力は、いつも使っているなじみの資材で病気が防げ、しかも断然安上がりなことにある。
それだけでなく、石灰資材に種類や使い方、作物や条件によって効果の表れ方も違ってくる。
実は、なぜ石灰がそんな力を秘めているのか、はっきりした答えは今のところ見つかってはいない。
本書はその事実をさらに多くの人に伝え、もっと効果的に生かしていくために、これまでの農家の取り組みと、石灰に関する科学的知見をまとめたものである。
わたしの畑では石灰というよりも丹後の牡蠣殻を良く利用していますが普通の石灰もなかなかよさそうですね!