前回は「認識すべきはAHSの重要性」と題して、栽培プロジェクト全体の工数を見積もり、直近の開発フェーズはAHSから見積もるやり方はローリング・ウェーブ方式といいますが、これは栽培プロジェクト工数の見積もりの基本について共有させていただきました。
栽培プロジェクト進捗管理のうち、栽培プロジェクト計画書を遂行する「栽培プロジェクト実行の指揮・マネジメント」は、マスタースケジュールを評価軸として行われます。
それには、評価軸となるマスタースケジュールを十分に理解することが必要である。
マスタースケジュールは開発工程(AHSコード)の展開をスケジュールという形で表現したもので、その開発工程を評価の単位として栽培プロジェクト進捗管理は行われます。
上記に加えて、マスタースケジュール全体の進捗評価も行いますがこの評価には、マスタースケジュール作成の基本方針や、その実現に向けた戦略、リスク対応策の理解が必須です。
ここでさっそくマスタースケジュールの作成を行いたいところですが、まだその準備ができていない状態です。前提となる知識が必要なのでこれから説明していきたいと思います。
このトピックスでは、マスタースケジュール作成の前提となる知識を学ぶことにしましょう。
これは、栽培プロジェクトが持つ特性と言えるもののなかから、マスタースケジュールに絡むものを抜き出したものです。
このトピックスで下準備をした後、次のトピックスで実際にマスタースケジュールを作成してみます。
マスタースケジュール作成の目的
マスタースケジュールに沿って栽培プロジェクトを動かし、それを評価軸にして栽培プロジェクト進捗管理を行います。
マスタースケジュールは、重要なベースラインです。
そこには、栽培プロジェクト・オーナーや栽培プロジェクト・マネジャーの思いが詰まっているのです。