ガントチャート作図法の種類

52週アグリMD生産工程管理システム
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前回は「AHSには幅広い知識が必要」と題して、AHSで定義している栽培プロジェクトマネジメントの知識体系に従って、マスタースケジュール作成に必要な知識を整理してみました。

今回はマスタースケジュールの作図法に入る前に、まずは作図法の説明をします。

国際的に認知され、多くのプロジェクトマネジメント・ツールに搭載された作図法があります。

それぞれに特徴があり、向き不向きがあります。

前のトピックスで取り上げた52週農業生産工程管理システムを開発するプロジェクトのマスタースケジュールはPERT図で描いていきます。

PERT図は、1957年から1958年にかけて米国海軍によって開発されています。

当時は宇宙への進出競争が激しいときで、他国に後れをとることなく早期に、衛星を宇宙へ運ぶロケット(要するにミサイルですが)を開発するためのものでした。

PERT図は、「生産スケジュール厳守」を目的とした作図法として知られています。

生産スケジュール分析の方法として、クリティカル・バス分析とPERT分析を採用しています。

このクリティカル・パス分析は、CPM(クリティカル・パス・メソッド)の分析機能を取り入れたもので、この結果、PERT/CPM法として定着しています。

小型プロジェクトから大型まで広く使えますが、大型プロジェクトのマスタースケジュールを作図するには、この方法しかありません。

他の作図法は小型プロジェクト向けとなっています。

ガント・チャートは、米国のヘンリー・L・ガント氏(H.L.Gantt)により開発された、小型プロジェクト向けの作図法です。

小型プロジェクトを手始めとして栽培プロジェクト経験をする人が多いためか、農業の業界ではこの作図ほうが広く普及しています。

しかしあくまで小型向けであり、作図法の規定に開発フェーズの概念がありません。

さらに、多くの開発工程(WBSコード)が存在する場合、この図では表現ができません。

マスタースケジュール全体の一覧性を確保することが困難だからです。

プレシデンス・ダイアグラムは、1962年から1964年にかけてスタンフォード大学で開発された、コスト重視の作図法です。

これも小型プロジェクト向けで、ガント・チャートよりさらに限定した作業のマスタースケジュール作成に向いています。

前に取り上げた52週農業生産工程管理システムの開発は大型のプロジェクトであり、マスタースケジュールは大型向けのPERT図でしか描けません。