前回は「ガントチャート作図法の種類」と題して、マスタースケジュールの作図法に入る前に、まずは作図法の説明をさせていただきました。
このトピックスでは、以前からこれまでに学んだ知識を集めて、52週農業生産工程管理システムのマスタースケジュールをPERT図で描いてみましょう。
マスタースケジュールを描くときには、マイルストーン・チャートを使用して栽培プロジェクトの全体を設計します。
それに基づいてPERT図を描くことになるので、その過程を追って記述しています。
ここから、マスタースケジュールに内存する生産スケジュール・リスクの見積もりから、その対応策の組み込み方までを解説します。
PERT図が描けたなら、マスタースケジュールのすべてを理解できたと考えてよいでしょう。
PERT図にはそれほどまでに内容が詰まっているのです。
PERT図とは
マスタースケジュールを描く前に、ここでPERT図について改めて紹介しておきたいと思います。

大型プロジェクトを遂行したことのある人なら、PERT図を描いた経験を持つ場合が多いでしょう。
その規模なら、マスタースケジュールをガント・チャートで描くのは困難だったはずです。
一方、小型プロジェクトの経験者はPERT図を見る機会が少ないはずです。
小型プロジェクトの経験者もPERT図を描いてほしいという願いを込めて、この次のトピックスからPERT図の紹介から入ります。