PERT図の概念と作図ルール

52週アグリMD生産工程管理システム
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それでは、PERT図の概念と作図ルールを説明します。

このトピックスではそれに焦点を絞り、マスタースケジュールを描くのに必要な、プログラムと栽培プロジェクトの設計については触れていません。

PERT図の作図ルール

国際的に認知されたPERT図の作図に関しては、一定のルールが定められています。

ルールに忠実に従ってこそ、それを見るステークホルダーにスケジュールの意図を伝えることができるのです。

市場に提供されている多くのプロジェクトマネジメント・ツールには、PERT図を描く機能が実装されていますが、そこへの入力もこのルール順守が前提です。

PERT図の作図ルールをまとめます。

これはルールの概要で、作図の細かな決まりはこの後で説明します。

PERT図は縦横長方形の形に、横向きのスケジュール表として作成します。

縦軸にはプログラム内部に定義した栽培プロジェクトの名前を記述し、横軸は生産プログラムの期間を表す時間軸になります。

この長方形の内部に生産スケジュールを描いていきます。

その真ん中に、生産プログラム全体のクリティカル・パスを持つ栽培プロジェクトを描きます。

「クリティカル・パスを持つ栽培プロジェクト」とは、最も厳しい生産スケジュールを持つ栽培プロジェクトという意味です。

こうして栽培プロジェクトを開発フェーズごとに展開していくと、生産プログラム全体が開発フェーズに展開されます。

栽培プロジェクトごとに生産スケジュールを描きますが、その中心線上に栽培プロジェクトのクリティカル・パスとなる開発工程を並べます。

生産スケジュール上で余裕のある開発工程を「フロートのある開発工程」と呼ぶが、それをクリティカル・パスを挟む形で上下に配置します。

PERT図に記載した開発工程のすべては、その先行と後続の開発工程が明示される仕組みになっています。

先行する開発工程が遅延した場合に、影響を受けるものを特定するためです。

各開発工程の所要期間見積もりを行って、その長さをマスタースケジュールに記入します。

その計算法も説明します。

過去のプログラムの最も長い期間(非観値)、可能性の高い期間(最可能値)、最も短い期間(楽観値)の3つを使って簡単な式で計算して所要期間を見積もります。

この計算に非観値と楽観値が含まれていることから分かるように、マスタースケジュールにはスケジュール・リスクが反映されています。

これについては後で詳しく説明します。

PERT図を描くとき、開発フェーズの開始と終了を示す場所には、「○」を付けます。

開発工程を示す線は太く、前後関係を示す線は細く、ダミー作業は点線で記入します(ダミー作業の内容は後で説明する)。太い線の上部に、該当する開発工程名を記載します。