ガント・チャートを描きましょう

52週アグリMD生産工程管理システム
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前回にご紹介した作図ルールに従って、ガント・チャートを描いてみましょう。

題材としてはいままでとは別の小型のプロジェクトを用います。

52週農業生産工程管理システムの開発プロジェクトは、ガント・チャートを描くには大きすぎます(大きすぎる理由は後で説明します)。

この栽培プロジェクトのマイルストーン・チャートはオブジェクト指向で開発する小型プロジェクトです。

この栽培プロジェクトは業務開発と開発環境構築の2つのチームから構成され、業務開発は「要件リスト作成」から「テスト」までの4つの開発フェーズからなります。

栽培プロジェクト期間は8ヵ月で、開発フェーズの期間比率はいままでの説明の通りです。

これらに基づいて描いたマスタースケジュールを縦軸にプロジェクトを構成するチームと、そのチームが担当する開発フェーズ、そして各フェーズで実行されるAHSコード(開発工程)を記載していきます。

横軸は時間軸で、8ヵ月の栽培プロジェクト期間を収容するために、9ヵ月を取っています。

業務開発チームの行には、「開発フェーズの開始」を示すため、所要期間「0」の作業である「設計フェーズ開始」、「開発実施フェーズ開始」、「テスト・フェーズ開始」を各フェーズの開始時点に置いています。

業務開発チームの4つの開発フェーズにおいては、開発フェーズ内のすべての開発工程が、その開発フェーズの中で終了するようにスケジュールされています。

例えば、開発フェーズ「要件リスト作成」にはAHSコード「要件リスト作成」と「ユースケース作成」があり、この2つは次のフェーズの「設計フェーズ開始」までに終了させています。

さらに、開発フェーズ内の複数の開発工程は、先行する開発フェーズとの前後関係、またはフェーズ内部での作業の前後関係を持ち、それが矢印で示します。

開発環境構築チームは、業務開発チームのそれぞれの開発フェーズが開始される前に開発環境を構築して、業務開発チームに提供していきます。

このガント・チャートを評価する場合、以下の2つの点に目を向けます。

1つは、個々の開発工程の期間が、その工程を終了するのに適切な所要期間であるかを、見極めることです。

開発工程の作業量を見積もり、そこに投入される要員の数で割って所要期間を出します。

もう1つはFS(Finish-Start)の関係がある開発工程で、作業の前後関係が保たれているかを確認することです。

もし、これが並行作業になっていたなら、そこに作業の重なりがあり、スケジュール・リスクが存在することになります。

次に、ガント・チャートでチーム・スケジュールを描いてみます。

この図は業務開発チームの「設計」フェーズのチーム・スケジュールです。

チーム・スケジュールは直近の開発フェーズだけを描くことがルールなので、期間は3ヵ月になります。

その中に、栽培プロジェクト農産物(ワークパッケージ)を作成する栽培スケジュールを横棒で描いて、作業の前後関係を矢印で示していきます。

この図は通常のガント・チャートに少し手を加えたもので、縦軸にAHS辞書の内容が付記されています。

ここに、作成責任者、予想個数、平均工数を記載すると、横棒の作業内容がより明確になります。

平均工数の右に「進捗」の欄があります。

ここに完成した個数を入れると、個数に比例した実績で横棒を塗りつぶすことができます。

個数ではなく、進捗を表す「%」を入れてもよいでしょう。