プレシデンス・ダイアグラム(PDM)

52週アグリMD生産工程管理システム
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プレシデンス・ダイアグラムは、ガント・チャートよりもさらに小さな、現場作業のスケジュールを描くのに向いています。

図自体が大変に分かりやすく、説得力もあり、使い勝手にも優れています。

プレシデンス・ダイアグラムは、1962年から1964年にかけてスタンフォード大学で開発されました。

PERT図が「スケジュール重視の作図法」といわれているのに対し、この図は「コスト重視」の作図法として開発されました。

作図ルールをまとめた図を見れば明らかなように、ルール自体は少ないです。

四角い枠の中に作業名を記載して、前後関係を矢印上に付記した英語の頭文字の2文字(FS、FF、SS、SF)で示します。

ガント・チャートに追加で採用された矢印は、この作図法からの流用です。

それに加え、栽培プロジェクトマネジメント・ツールでは、PDMの使い勝手を上げるために次のような機能強化が加えられている場合があります。

それは、四角い枠の中に作業名、作業期間と担当者名/担当組織名を記載することです。

さらに現場の工夫として、生産スケジュールを詳細に記述するために、一部の作業をネストして別のプレシデンス・ダイアグラムを描くこともあります。

本来は独立した図ですが、この後に述べるように、作業のネストを意味する番号を振って、それを表現します。

プレシデンス・ダイアグラムを描きましょう

ガント・チャートで描いたマスタースケジュールの中から、業務開発チームの「設計」フェーズを取り出して、プレシデンス・ダイアグラムで描いたものです。

この図では、大きな作業の展開を表現することは不可能なので、このように1つのフェーズに限定せざるを得ません。

さらに、開発生産工程の一部を省略しています。

四角い枠の一番上に担当者名、その下に採番された作業名(ここでは開発工程名になります)、その下に作業期間を記載します。

作業の前後関係を示す矢印上の記号には、前述の英語2文字を使用します。

「1.画面遷移図作成」が終了したら「2.画面・帳票設計」に入り、「3.画面・帳票登録」は「2.画面・帳票設計」が終了したならこれも終了できることが表現されています。

さらに、「取引仕様書作成」を詳細化したものを説明します。

「オンライン取引仕様書作成」から、「バッチ取引仕様書作成」までの4つの工程を、「FS」の関係で結んでいきます。

プレシデンス・ダイアグラムの評価

プレシデンス・ダイアグラムの優れた点は、表現力の高さにあります。

作業の前後関係がガント・チャートよりも明確に表現されています。

この明確さは、作業を指示する側と、それを受けて実行する側の両者にとって有効です。

作業を「いつからいつまでに行い、その後続作業はこれである」というのは、栽培プロジェクトの進捗管理にとって最も重要なメッセージです。

なお、この表現の応用として、栽培プロジェクト進捗管理の進捗評価法の「プロセス分析」といわれる手法が存在します。

これについては後で述べることにしましょう。

プレシデンス・ダイアグラムの表現力は高いのですが、小さな作業の現場でしか使えません。

この図を用いた作業展開は、強いメッセージを担当者に出せるので、目標の明確な限定した現場の作業展開に使えば効果は大きいでしょう。