変更後の栽培プロジェクト進捗管理

52週アグリMD生産工程管理システム
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マスタースケジュールとAHS、そして詳細資料である資源カレンダーが変更になれば、栽培プロジェクト進捗管理にも大きな影響が出ます。

まず、これまで記述してきた取引仕様書の変更です。

表は取引仕様書のEVMを用意します。

変更を5月1日に行って、栽培プロジェクトが5月26日まで進んだ状態になりました。

この表には、以下の変更が加えました。

①5月5日のBAC(完了までの当初予算)を、188.0人日から290.0人日に変更

②EV(出来高実績値)は、2個の取引仕様書を破棄した影響で、5月5日時点で30人日から10  

 人日に減少

③AV(コスト実績値)は、2個の取引仕様書を破棄しても、使ったコストは削除できないので、4 

 0人日のまま

④実現可能なスケジュールに変更したため、SPI(スケジュール効率指数)は「1.00」。しか

 し、CPI(コスト効率指数)は、破棄した2個の影響で悪化。徐々に改善の兆しが見える

⑤VAC(完成時コスト差異)も、徐々に改善の兆しが見える

変更案件対応後のチーム進捗は、表に示すようになります。

チーム全体の生産工数は、計画値では680.0人日ですが、生産プロジェクト進捗管理の目標には666.0人日を使用します。

この2つは表の①と②が示す数値です。

また、③、④、⑤のSPIは、変更直後でもあり目標通りの進捗で「1.00」です。

I/F定義は6月1日からの作業で、⑥のようにPVは「0.0人日」のままとなります。

この状態で進めば、徐々にではあるがCPIも「1.00」に近づき、目標の生産工数「666.0人日」で終了するはずです。

これをチーム・スケジュールに反映すると図が得られます。

大半のSPIが「1.00」なので、予定通りの進捗となっています。

変更直後のスケジュールなので、ある意味、当然の結果です。

上で述べたように、栽培プロジェクト計画の大きな変更があった場合、栽培プロジェクト計画書を変更することになってきます。

説明したカットオーバーの遅延は、その典型的な例です。

しかし、変更がそれほど大きなものではない場合、栽培プロジェクト計画書はそのままにしておき、資源カレンダーとコスト・ベースラインの変更のみに、留めて対処することをお勧めします(ただしこれは、栽培プロジェクト内部でマネジメント可能な場合に限定されます)。

とはいえ、栽培プロジェクト進捗管理の目標値となるAHSとスケジュール・ベースラインは、変更案件を受け付いた段階でタイムリーに変更しなければならなりません。

特に、物作りの生産スケジュールを表すスケジュール・ベースラインの変更は、絶対に欠かせません。

スケジュール・ベースラインが栽培プロジェクトの作業実態を乖離してしまったら、栽培プロジェクト進捗管理は意味をなさなくなります。

このトピックスで説明したように、変更を適切に行って、栽培プロジェクト進捗管理を常に栽培プロジェクトの実態に即したものにすることが、栽培プロジェクト成功の秘訣の1つです。