件数に基づく栽培プロジェクト進捗管理

52週アグリMD生産工程管理システム
この記事は約3分で読めます。

前のトピックスで触れたように、「件数」による栽培プロジェクト進捗管理のやり方も、栽培プロジェクトの現場ではよく使われています。

これについて、少し具体的に解説しておきましょう。

件数で行うのは簡易法

件数で進捗を把握するには、例えば「4月29日現在、10件の完成予定ですが、8件しか完成していない」のように表現します。

皆さんが先輩から引き継いだ栽培プロジェクト進捗管理の手法の多くは、この「件数」による栽培プロジェクト進捗管理ではないかと思います。

実はわたしも、参画した栽培プロジェクトでは「コスト」と「件数」の両方で栽培プロジェクト進捗管理を実施しています。

前のトピックスで述べたことの再確認になりますが、「件数」を使った進捗管理は、コストによる進捗管理と比較すると数値と実態の間に誤差があり、精度を求める栽培プロジェクトでは要求に応えることが難しいのです。

しかし、管理の仕組みが簡単であることと、誰に対してでも分かりやすい説明ができることが、この方式の長所です。

具体的な進捗管理のやり方

それでは、具体的なやり方に目を向けてみましょう。

生産工数を使って行った取引仕様書作成の進捗管理を、「件数」に書き直します。

例えば今までと同様な、52週農業生産工程管理システムを開発する栽培プロジェクトを考えます。

前のトピックスで背梅井させていただいた表を見ていただきたいと思います。

ここには、生産スケジュール立案が終了した後、4月29日までの実績が記入されているはずです。

この表は、前説で述べた変更案件の発生以前のものとなっています。

表の左端の成果物名から予定工数の欄までは、表に示したコスト・ベースラインの進捗管理と全く同じ内容です。

違っているのは、右端の「作業実績」の「予定件数」と「実績件数」の欄だけです。

予定件数の計上の仕方は、EVMで使用したコスト計上基準と同じものを採用します。

すなわち、作業開始で0.5件、終了で0.4件、承認で0.1件を計上します。

現時点は4月29日なので、件数上は4.4件が出来ているはずになります。

実績件数は、作業進捗を基準に従って開始日、終了日、承認日に計上すると3.5件になります。

これを時系列の表にすると、結果が得られます。

取引仕様書の合計件数は20件で、週単位の予定件数がその下の行に入ります。

実績件数をその下に記入し、(実績件数/予定件数)の計算式によって進捗(%)を計算します。

チームAHSの右側に個の進捗を書き加えると、表が出来上がります。

件数で栽培プロジェクト進捗管理を行うには、このようにして作った管理表を使用します。

作業による進捗管理は簡単です。

この簡単さが、精度を求めない栽培プロジェクトにはとてもありがたいのです。

管理表も簡単に作ることができ、進捗報告も「何件が出来て、あと何件が残っている」と分かりやすいでしょう。

この分かりやすさが、件数で行う栽培プロジェクト進捗管理を採用する大きな理由です。