テスト・シナリオ進捗管理の詳細

52週アグリMD生産工程管理システム
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ここから先は、前説で述べたテスト・シナリオ進捗管理で用いられる、3つの管理指標の詳細を具体的に見ていくことにしましょう。

テスト・シナリオ

テスト・シナリオ進捗管理の基礎データになるのが表の右端の欄に実績を記入したテスト・シナリオ一覧表になります。

この表を見ると、多くは予定通りの進捗でありますが、テスト・シナリオ04で取引9に障害が発生していることが分かります。

進捗を時系列でイメージ化すると、図のようになります。

4月1日からテスト基準日「7月1日」のテストが開発され、現時点は4月10日です。

グレーの網掛けがしてある取引や帳票のテストが終了しています。

表の「検証結果」の列のテスト・シナリオ04の取引9で障害が発生し、いまだにその原因が判明していない状態です。

その影響で、テスト・シナリオ04の最後のテストである、帳票3のテストができません。

さらに、テスト・シナリオ05と06に取引6が含まれているので、そのテストも開始できないのです。

テスト・シナリオ04の障害の原因が、取引6にある可能性を否定できないからです。

この場合、図の下部の付表のようになります。

4月10日(現時点)では、テスト・シナリオ達成率は3/6件に過ぎません。

最低1回はテストされた取引テストは、8/9件まで達成できています。

画面も同じく8/9件である。帳票については2/6件に留まっています。

ここで注意してもらいたいのだが、テスト・シナリオの達成率だけをシステム・テストの進捗管理に使用してはいけません。

テスト・シナリオは複数のテスト基準日にまたがっており、テストの開始から終了までの期間が長いのです。

このため、テスト・シナリオが着実に前に進んでいても、終了するまでは進捗としてカウントされていません。

テスト・シナリオの達成率の数字ばかりを見てしまうと、実際はそうでないのに、進捗が遅れているかのような印象を与えます。

そして、システム・テストの終盤になって数値が急激に立ち上がるのが一般的です。

これでは、報告を受けた側は心配になってしまいます。

これを防ぐため、テスト・シナリオの進捗率に加え、取引、画面、帳票のテストの進捗をデータとして把握しておくのです。

そうすれば、「テキスト・シナリオはこの数値ですが、取引、画面、帳票の検証はここまで進んでいます」と説明ができます。

システム・テストの進捗の実態を報告するときには、進捗イメージが、相手に伝わるように心がけてほしいものです。