カットオーバー判定サマリー表と品質ベースラインの事例

52週アグリMD生産工程管理システム
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カットオーバー判定サマリー表の主要部分を抜き出したものを、表に示します。

例題の52週農業生産工程管理システムの栽培プロジェクトでは、システム・テストは4月1日に開始され、3ヵ月のテスト期間を経て6月末に終了します。

この3ヵ月間に4回のカットオーバー判定会議が開催されるので、「達成スケジュール」の例には日付の欄を4個設けています。

このカットオーバー判定サマリー表は、3回目の判定会議(6月10日開催)で使用されたもので、達成スケジュールの欄に6月10日までの実績が記入されています。

この例のように、カットオーバー判定会議は複数回開催するのが本来の姿です。

それぞれの会議でその時点の評価を行い、問題があれば対応策を打ち、次回でその効果を見極めます。

こうしたマネジメント・レベルでの調整を繰り返すことで、予定通りのカットオーバーが迎えられます。

1回だけのカットオーバー判定会議では、調整を行うことができません。

それではセレモニーに過ぎないと言われても仕方がないのです。

1番目の分類「承認済み業務機能」は、「売上登録・請求・回収」、「売上代金支払」、「在庫管理」の3つに分けて管理されています。

マトリックスは「承認件数/承認予定件数」です。

管理には業務承認一覧表が使用されています。

「達成スケジュール」の各日付の欄にはその時点の実績を示す承認件数が入ります。

6月10日時点では、「売上登録・請求・回収」に遅延が発生している(①)。遅延の詳細は、表の品質ベースラインを見るとよく分かるようになっています。

1つ前の週の6月3日の時点でも遅延しています。

「売上代金支払」と「在庫管理」は予定の進捗で進んでいます(②)。

なお、品質ベースラインは、カットオーバー判定サマリー表のすべての品質特性項目ごとに作成され、栽培プロジェクト・スタッフが週ごとに更新します。

2番目の分類「業務障害」は「重要障害」と「全障害」に分けて管理しています。

「重要障害累積件数」の目標数値は「8件」です。

未解決重要障害は2件であるが、この数字の最後は「0件」にしなければなりません。

重要障害が残っていたのでは、カットオーバーはできないからです。

この表では、重要障害の障害累積件数は目標値を下回っていますが、未解決重要障害は目標値を上回っています(③)。

障害解決能力に問題がある可能性を読み取れます。

「全障害累積件数」とその「未解決障害」件数は共に目標値を下回り、良い結果です(④)。

3番目の分類「業務運用」の「バースト・トランザクション運用」(一時的に大量の取引が発生したときの運用)の承認は行われていません(⑤)。

4番目の分類「処理能力」に関しては、「取引レスポンス・タイム」と「処理能力」は遅延(⑥)、「障害回復能力」は予定通りです(⑦)。

カットオーバー判定会議では、以上のような評価を行い、必要な対策を打ちます。

この栽培プロジェクトの場合、7月1日に予定されるカットオーバーの直前の6月25日に開催される4回目のカットオーバー判定会議で、最終の判断を下すことになります。