サツマイモ産地の概況

超多収のためのアグリハック
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わたしの経営する農業生産法人ではサツマイモの産地化を進めています。
その中で栽培面はもちろんのこと流通販売面などでも色々と研究しています。
今回はサツマイモを紹介するにあたってまずは概況をご説明させていただきたいと思います。

(1) 国内産地

まずサツマイモの作付けは鹿児島県が最も多く、11,800haと、全国の作付面積の30%を占めます。

そして茨城県の7,010ha(全国の18%)、千葉県の5,500ha(同14%)、宮崎県2,100ha(同5%)、熊本県1,290ha(3%)、徳島県1,250ha(3%)、静岡県1,100ha(3%)と続きます。
上位3県で全国作付けの60%強を占めることになります。

なお、鹿児島県では作付面積の60%が、また、宮崎県では2%が「でんぷん原料仕向用」として栽培されているそうです。

「でんぷん原料仕向用」を除いたサツマイモの作付面積は、1位茨城県、2位千葉県、3位鹿児島県の順になります。

10a当り収量は、単収の高い「でんぷん原料仕向用」も含まれる鹿児島県が3,320kgと、全国平均の2,540kgを大きく上回ります。

茨城県におけるサツマイモ栽培は作付面積の80%が青果用、20%は蒸し切干し用カンショです。

生食用のうち97%は良食味品種として人気の高いベニアズマです。

茨城県の奨励品種として採用され20年近く経過するベニアズマは、年々その作付割合が高まっています。

このブログで事例として取り上げるA,B事例がある地域は、県内サツマイモ作付面積の40%弱を占める2,700haが作付される台地である。この台地では、昭和30年代までは原料用サツマイモを中心した農業が行われていました。

40年代に入ると輸入でんぷんの増加に伴い、原料用から食用サツマイモへの転換が進むと同時に、野菜類が導入されるようになります。

サツマイモのポリマルチ栽培により作期が前進したことで麦類が減少し、また収益性が低い陸稲、雑穀類も急激に減少します。

一方でこのころ導入され始めたパイプハウスを利用したメロン、抑制トマト、イチゴなどが定着し始め、経営はサツマイモ、ゴボウ、ダイコン、バレイショ、ニンジン等土地利用型畑作経営と施設園芸経営の大きく2類型に分化してきました。

サツマイモの作付をみると以前は麦、陸稲、落花生等との組み合わせが中心でしたが、それらの価格低迷により、ダイコン、バレイショ、ニンジンなど根菜類との組み合わせの転換と、カンショの大規模単作化傾向がみられるようになってきます。

今後、このトピックスにおいてサツマイモにバレイショ、ダイコンを組み合わせたA複合経営と、カンショ作のみのB単一経営を取り上げ、コスト分析をすすめたいと思います。