病害虫ってホント嫌ですよね~
でもポイントを抑えればなんてことなかっりもするんですよね。
虫の生態を勉強することも大事ですよ!
1.本田の初期害虫
イネミズゾウムシ、イネハモグリバエ、イネヒメハモグリバエ、イネドロオイムシが出芽後発生して、食害や葉脈に入ります。西南暖地の遅い播種や多発生地および多発生が予測される場合は播種後、早めに薬剤散布します。
2.本田の中・後期害虫
イネアオムシ、イネツトムシ、コブノメイガ、カメムシ類、ウンカ類、アワヨトウが発生したら防除します。
集中被害を避けるため、なるべく発生初期に防除を行います。
<斑点米カメムシの防除>
移植栽培に合わせて防除されることから、直播栽培では、出穂期が遅れ、一斉防除したが被害の発生したケースがあるので、散布適期を把握して対応する。
①オオトゲシラホシカメムジ
・植物の種子を好適な餌として、畦畔雑草に棲息し圃場周辺に被害が多発するので、畦畔雑草を2回程度刈り取りする。
・薬剤防除は、穂揃い期に1回
アルバリン粉剤DL or 粒剤
スタークル粒剤DL or 粒剤 散布。
②アカヒゲホソミドリカスミカメ
・イネ科植物を好みます。簡易予察法として、出穂前に畦畔や農道の雑草地のすくいとりで確認する。
・薬剤防除は、出穂期3日後から穂揃い期に1回
アルバリン粉剤DL
or 液剤10を散布。
スタークル粉剤DL
③ホソハリカメムシ
・圃場外から飛来し、水田内のヒエの穂に多く集まる。
・薬剤防除は、1回目穂揃い期、2回目1回防除の7~10日後アルバリン粉剤DLを散布する。
④アカスジカスミカメ
・イネ科植物を好む。水田内のヒエ、イヌホタルイの穂は成虫を誘引し、産卵し、次世代幼虫の発生要因となるので、雑草対策を行う。
・薬剤防除は、アカヒゲホソミドリカスミカメと混発するので、防除薬剤、散布時期・回数に従う。
ウンカ類
セジロウンカ、ヒメトビウンカ、トビイロウンカ、ツマグロヨコバイなどが地域によって発生します。
すくいとり調査によって防除を行います。
①セジロウンカ
東日本を中心に発生。
7月の高温や飛来が多いとき
山沿い、集落周辺、堤防沿いなどの風痛不良や過繁茂田に多発する。
防除の目安は20回振りすくいとり調査で、300匹以上の時は防除必要、50匹以下では、防除は不要です。
・薬剤防除では、アブロードバッサ粉剤DL、アルバリン粉剤DL、スタークル粉剤DLなど、カメムシと同時防除ができます。
②トビイロウンカ
西日本を中心に発生。
7月以降飛来して、局部的に多発生するため、水田内で坪枯れや倒伏の要因となる。
薬剤防除
飛来状況を確認し、成虫飛来または羽化盛期15日前後に防除します。
セジロウンカに準じて行う。
防除薬剤は、都道府県や地域、JA等の防除指針および栽培指針、栽培ごよみなどに基づき、薬剤を選定して行います。
3.本田の病害
いもち病
注意すること!
多肥栽培や大豆作後・基盤整備後など、窒素発現が過剰になりやすい圃場や、7月以降の天候不順で、多雨、低温・日照不足などの年は発生しやすい。
①葉いもち病防除では、粉・液剤による防除は発生初期ほど防除効果が高いので、早期発見・早期防除を行います。粒剤防除は、オリゼメート粒剤は初発7日前、オリブライト1キロ粒剤は初発10日前~10日後に施用します。
②予防散布を原則として、発生予察情報に注意し、環境条件や葉いもち病発生程度から散布回数を決定します。
③粉・液剤による防除の散布適期
1回散布―出穂期
2回散布―出穂期直前と穂ぞろい期
粒剤では、葉いもち病が発生している圃場では、コラトップ粒剤を出穂前20日に施用し、施用に当っては、湛水し7日間止水します。
紋枯病
①前年多発したところ、早くから茎数過剰や7~8月が高温・多湿な年に多発しやすいので、過繁茂にならないよう、溝切り、中干しを行い生育調整をします。
②防除は、各都道府県が示した発生株率を発病度に基づき、防除を判断し、行います。
③防除時期および薬剤
1回散布―出穂10日前頃~出穂期直前にバシタック粉剤DL、バリダシン粉剤DL