野菜作りにおいて、害虫の防除対策問題は不可欠です。
とくに、低農薬および無農薬を目ざす有機栽培などでは、知識をしっかり身につけて、早めの防除対策を行うことが必要です。
主な害虫
アブラムシ類
対象となる主な野菜/ほとんどすべての野菜
症状/集団で密生し、直接汁を吸って害を与えるほか、多くのアブラムシは、ウイルス病を媒介します。
アザミウマ類
対象となる主な野菜/キュウリ、トマト、ナス、ネギ
症状/葉、茎、果実を吸汁し、跡を残します。
また、黄化えそ病を媒介するので注意が必要です。
ヨウトムシ類
対象となる主な野菜/ダイコン、ハクサイ、キャベツ、ジャガイモ
症状/ヨトウガというガの幼虫で、葉を中心に食害します。
オオタバコガ
対象となる主な野菜/トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、レタス
症状/イモムシ型の幼虫が、葉、茎、果実を食害します。
コナガ
対象となる主な野菜/キャベツ、ハクサイ、ダイコンなどのアブラナ科野菜
症状/イモムシ型の幼虫が、アブラナ科の野菜のみを食害します。
ハダニ
対象となる主な野菜/キュウリ、イチゴ、ナス、インゲン、メロン、スイカ
症状/葉裏から吸汁し、表面は小さな白班を生じます。
高温で乾燥した気候の下で多発します。
マメハモグリバエ
対象となる主な野菜/トマト、ナス、セロリ、サヤエンドウ
症状/幼虫による食害が主。食害された跡は白い線状になります。
センチュウ類
対象となる主な野菜/キュウリ、トマト、ダイコン、ニンジン、ゴボウ
症状/寄生することで根部が膨れてこぶ状になるネコブセンチュウと、根を食害して腐らせるネグサレセンチュウの二つがあります。
連作すると、被害が増大する傾向がみられます。