メコンの大地が教えてくれたこと―大賀流オーガニック農法が生み出す奇跡

年収1000万の農家になるまでに僕が読んだ100冊の本
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本書はわたしが実際にタイへ著者の農場へ視察をさせていただいたり、東京で公演させていただいたときに同じ壇上でディスカッションしたり少なからずご縁のある方の書籍ということで実に興味深く拝読させていただきました。

多くの苦労をしたうえで成功された方というのは対談の場などでは決して多くを語られません。

本書からやっと大賀さんの素晴らしい人柄とか目的意識に触れることができて幸せでした。

わたしは日本の有機JASには興味は全くありません。

それは安全性が担保されているとは言い切れないジレンマがあって・・・と、ここでは別の話になるので別の機会に譲るとしてオーガニックは必ず目指すゴールです。

だからこそ農業で目指す方向性こそ大賀流オーガニック農法なんですよね。

ただし断っておくと本書では大賀流オーガニック農法についての手法は書かれておりません。

主要先進国の中でも群を抜いて食糧自給率の低い日本にとって、今後将来にわたってどのように食糧を確保していくかは、極めて深刻な課題です。

しかし文理・商官問わず、多様な領域で研究が進められていますが未だに抜本的な解決の糸口は見えていません。

日本の食料生産システムを脆弱なものにしている理由のひとつは生産技術の向上やアグリビジネスの開拓など「生産」にのみフォーカスを絞って進化を試みてきたことです。

ビジネス領域においても、これまで生産・流通・販売・食文化・食教育などの研究は、それぞれ交わることなく展開されてきました。

しかし現実には生産だけではなく加工・流通・消費者までの関係を抜きにして、食料生産システムを考えることはできません。

本書では、これまで現代の食料生産システムの中でアグリビジネスが果たす役割について、理論と実践の両面からの手法が書かれており農法に軸を置くのではないことがうかがい知ることが出来ます

生産から加工・流通・消費までを一貫する六次産業化によって、従来の分断していた農業生産者と加工・流通業者、さらには消費者との間をつなぐ連携モデルを構築されているのは本当にすごいなぁと感心しております。

 こうした連携による持続可能な食料生産システムこそ、日本が直面する食糧問題に画期的な解答を提供するはずだと思います。