まずは種子を準備しましょう!
去年の残りでもいいですし、農協から購入してもいいでしょう。
どんな種子がいいのかポイントを説明させていただきます。
①直播栽培でどういう品種が良いかというと、耐倒伏性や発芽性の強いもの。
これを選べば最適なのですが、各県の奨励や主要品種で、市場性、消費者ニーズの高いものを選びます。
②東北地方や寒冷地は「登熟晩限日を超える晩性品種」は避ける。
③西南暖地は登熟晩限は少ないけど、麦作や野菜作跡地の播種は、なるべく早い方が収量をGET。
④健全な良い種子を選ぶために
直播栽培は、直接圃場に播種するので、発芽力の強い充実した採種圃産種子(購入種子)を選びます。
⑤種子の品質が劣る場合など、必要に応じて塩水選をします。
⑥鉄コーティングは、種子消毒しなくても「種子伝染性病害」の発生が少ないといわれています。
浸種作業
①浸種する水温 → 10℃以下では、吸水しても、種子が活性化しない。
浸種温度 → 15~20℃にする。
②浸種日数と積算温度
水温15~20℃で3~4日、積算温度で40~60℃にします。
③浸種後、すぐにコーティングしないとき
・袋から出して、日陰干しをする。
・袋のまま放置するときは、いっかい冷水に浸して、袋内部の温度を下げる。
種子の発芽
種子の発芽メカニズム
吸水した胚から植物ホルモン(ジベレリン)が分泌
↓
消化酵素(アミラーゼ)の合成を促進
↓
発芽に必要なエネルギーを作り出す
↓
代かきは均平で、少し硬めに行う
↓
事前に低温発芽性の良否を確認することが大事
水稲の品種によって低温発芽性の「敏」「鈍」があります。
使用品種の特性によって浸種温度を決定します。